研磨記録ページを
久々に研磨記録ページを更新しようと思ったら、操作方法をスッキリさっぱり忘れていました・・・。
しかしこんなにも見事に忘れるもんなんですねぇ。。
ただあれこれ触っているうちに、思い出しはしませんが新たな独自方法で更新出来る感じに。
ブログにUPして研磨記録には無い押形などを少しづつ加えて行きたいと思います。
久々に研磨記録ページを更新しようと思ったら、操作方法をスッキリさっぱり忘れていました・・・。
しかしこんなにも見事に忘れるもんなんですねぇ。。
ただあれこれ触っているうちに、思い出しはしませんが新たな独自方法で更新出来る感じに。
ブログにUPして研磨記録には無い押形などを少しづつ加えて行きたいと思います。
末相州か島田か。無銘です。千子ではないです。
東海道筋、皆よく似ているというのは面白いです。
街道により似た物になるのは御承知の通りですが、東海道は特に似ていて、よりちゃんと勉強しなければ判別は難しいですね。
また茎を後から加工して相州本国に持って行こうとしているので余計にややこしい。或いは村正とかにも。
康継全身。
越前新刀の全身は国清しかなかったのでちょっとやってみました。
葵紋。今までどう採ってたっけか・・・と思いつつ、ざっくり行ってしまい。。
で先ほど確認しましたら、過去には結構時間をかけて丁寧に採拓していました。
konotegasiwaosigata1.jpg (625×1028) (kyoto-katana.com)
押形制作を行っていない期間が少しありましたが、最近はまた始めています。
300万口、全てを採拓出来たら素晴らしい。
データ化整理し閲覧可能にする。そんなのが見られたら楽しくて死にますね。
堀川地鉄。
ざんぐり肌の研磨は一番楽しいかも知れません。
見た目は古刀ですが砥当たりは全く違うのが堀川肌。
こちらは刃取り途中の越前鉄。これもまた独特で分かりやすいですね。
この他古くは来物(来肌ではなく)、肥前刀や薩摩刀、新しいところでは靖国刀なども刃文ではなく地鉄で判別できますが、個性の有る地鉄には魅力を感じます。
古青江為次折り返し銘。
2018年の支部鑑定刀として使わせて頂いた御刀です。
「2月日刀保京都府支部例会」
あれがもう4年も前ですか・・・おそろしや。
やっと全身押形を制作出来ました。
為次の代表作は国宝の「狐ヶ崎為次」。その他為次現存品は幾つかありますが、どれも狐ヶ崎とは銘振りが違います。
そんな中この折り返し銘の為次刀は、狐ヶ崎と同銘、即ち狐ヶ崎と同一作者ではないかと個人的には思っています。
あ、棟先を繋げるのを忘れてました。
全身押形を進める。
全体に昨日とは少し違う雰囲気に。
押形は二十数年やっていると思うが、私の刃文描写は今回のこの雰囲気が完成形かも知れない。
濃くてかっこいい刃文は描けず。絶妙な薄さでハイスピード、大胆かつ繊細なあの技術も無理で。
その二つの中間的なものでしょか。
古青江を拝見したり研磨をさせて頂く事は度々ですが、魅力的な刀が多いです。(押形はまだ途中なので棟区が繋がっていません)
古備前によく似ているので鑑定に出た場合などは迷う物ですが、個人的感想でいえば、古備前より野趣を感じる物が多い気がします。
何がそう感じさせるのか。やはり地鉄ですね。縮緬肌と称される独特の風合い。
厚い(大きい)地艶を使ってしまい、最低な結果になってしまった古青江もたまにはありますが、古青江を研ぐ研師は研げる研師が普通で、大体は上質な縮緬或いは縮緬風の地鉄に仕上がっています。
今回も良い縮緬に仕上げるべく時間を使います。
過去ブログの調べ物をしていましたら「現代刀目利き認定大会」のブログ記事があり、見てみました。
いやぁ、楽しさが蘇ります。
現代刀の入札鑑定会 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
「今まで経験した入札鑑定会で過去1,2を争う楽しさ」と書いていますが、訂正しないとダメですね。
過去”断トツに一番楽しい”入札鑑定です。
何故楽しかったのかを考えたのですが、これが結構複雑というか深くて、簡単には書きたくなく。。
また是非開催して下さい!m(__)m
先日の支部会の2号現代刀への入札結果は大変興味深いものでした。
支部入札鑑定会 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
入札鑑定会に現代刀が並ぶ機会がもっと増えるべきだと思います。
一時期、入札鑑定を否定する風潮があった様に思いますが、それは今も続いているのでしょうか。
迎合するのは簡単なんですが。一旦落ちだすともう止められないし戻せないですよ。
職人の技術も同じで。全体が落ちると戻すのは難しい。
”時代”で片付けるには大き過ぎる損失です。
今回も当番でしたので刀を集めさせて頂きました。
当番の時は入札出来ないので残念ではありますが、入札者の思考回路を見させて頂くわけですから大変勉強になります。
鑑定刀
1号 太刀 正恒 (古備前・特別重要刀剣)
2号 短刀 宗昌親 平成二十七年春
3号 太刀 守次 (古青江・特別重要刀剣)
4号 短刀 平安城堀川住弘幸 慶長拾三年九月日(重要刀剣)
5号 刀 弘幸 (堀川・重要刀剣)
鑑賞刀
大太刀 無銘 吉岡一文字(三尺三寸)
(柏原美術館館蔵品・重要刀剣)
1号 古備前正恒
2号 宗昌親
3号 古青江守次
4号 弘幸(堀川)
5号 弘幸(堀川)
鑑賞刀の吉岡一文字の大太刀には鉄鎺(共鎺)が付属します。
古い時代には刀を一口鍛える毎に鉄の鎺も作ったと云われますが、今は特別な注文が無い限り鉄鎺が使われる事はありません。
過去に見た鉄鎺は新刀期が2口、室町期が1口、後は全て南北朝以前の物でした。
この度も大切な御刀を鑑定刀としてご提供頂き誠にありがとうございました。
ちょっと久々に鐔を出して眺めました。
四段箱で二枚づつ、計八枚。
お気に入りも変化しますので最初の揃いとは内容も変わっています。
久々に見るとやはり良いですね。改めて気に入ってしまいました。
天正風拵えの方は、柄直しに出して合計1年を過ぎました。
待っている間が楽しみですね。不安と楽しみとが同じ重さです。
先日、蔵から出て来たという砥石を見せて頂きました(鳴滝付近から産出の砥石なのだと思います)。
以前も度々書きましたが、砥石の側面に手引きの跡が確認できます。
現在は丸鋸で切断しますので、側面には丸鋸の跡が斜めに残ります。この砥石の様に水平に引き跡が付くのは手引きされた砥石。
丸鋸に変わったのがいつ頃なのか私には分かりませんが、そんなに最近ではありませんよね。
手引き跡は古い時代に産出された証拠です。
大きく重い手引きの鋸。刃は真ん中に小さいのが付いています。
手作業。
一々凄いです。
過去ブログ↓
手引きの | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
砥石が重石 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
天然砥石比較 89~100 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)