7月支部入札鑑定

7月は本部から。

1号 太刀
陰の太刀。時代、国、流派に特徴的な反り。地斑風に映り。小錵出来で細目に焼き出し、上は地より刃幅が広い。
小さく詰まる鋒。帽子深い。

2号 刀
少々鎬高。反り浅め。身幅広く大きい切っ先。直ぐ調と互の目。明るく非常によく働く刃。返りを断続的に腰まで焼き下げ。

3号 刀
2号より反る。良い姿で鋒形状がカッコいい。板目で差し裏物打~上が柾。新刀風に焼き出し、若干角ばる大互の目や複式を湾れでつなぐ。
刃がかなり沈む。腰の棟を大きく焼く。

4号 刀
それほど詰まない板目。互の目と丁子で所々眼鏡に。刃中沸え筋目立つ。

5号 刀
2,4,3号より反る。2尺4寸台か。重い。片落ち風交じり、隅谷丁子の低い時の様な互の目頭。映りがよく出る。




当同然

あまり悩まずパッと決めた方が良い結果になる。
その後長時間鑑賞。



八文字長義

薄錆身のまま重刀指定を受けた八文字長義を昔重刀指定展で見ましたが、あの時放たれていた異様なオーラが記憶に残っています。
海外に出て行きましたが、立派なお考えをお持ちの方の元で大切にされているようです。
(動画は日本語字幕の設定でご覧ください)



『KATANA・刀剣漫画家かまたきみこ先生と日本刀』

youtubeチャンネル「日本刀の美」に、刀の世界の様々なエピソードを色んな皆さんにお伝え下さっている、漫画家の”かまたきみこ先生”が出演されています。素敵なお話なので是非ご覧ください~。

2016年頃、ipadででしたでしょうか(^^)



熱田神宮刀剣並技術奉納奉賛会

熱田神宮にて「熱田神宮刀剣並技術奉納奉賛会」による刀剣の製作奉納が毎年行われていますが、今年も無事焼き入れが終わったようです。
今年の番鍛冶は上畠宗泰刀匠。
熱田神宮境内に鍛冶場を設営し、完全古式鍛錬で僅か三日間で鍛錬から焼き入れ迄を一気に完遂。凄過ぎです。
戦中の靖国刀が完全古式鍛錬生産(目釘穴以外)で月産10〜15口程度。Maxで20口。
熱田での作業は靖国刀匠級の凄さです。
研磨技術奉納の部では私も2015、2022年度と参加させて頂きましたが、研磨だけでも暑さでフラフラで、白装束の下の着衣(名前が分かりません)は汗でボトボトに。
今年も8月25日に研磨技術奉納が行われます。(私は未参加)
お近くにお出掛けの際は熱田神宮へ!