さて

今年ももう終わりますね。
京都は先ほど雪がちらついていましたがもう止みました。 
今年はもう降らないかもね。 6時間待ちでスタットレスにかえたんだけど・・。

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今日ネットを見ていましたら好きな雰囲気の古金工鐔を発見。
いつか自分の好きな刀に拵えを掛ける時のために、小道具類を集めようと思って居ます。 その為に。
刀身もですが、刀装も上を見れば限がない・・・。 
しかし幸い?!にも私は古後藤ではなく古金工の雰囲気で十分です。(「雰囲気」と言う単語を連発する通り、私には雰囲気程度しか分かりませんが・・)
しかし今改めて鐔画像を見ると、やはり良いです。 上手物ではありませんが好みです。 ちょっと迷っておきます。
また、古刀装具にこだわる気持ちもありませんので縁金具は新作をお願いするかも知れません。
古さよりも色のバランスと大きさと厚さと角度を重視したいです。
しかし肝心の刀身が有りませんので空想の世界ですな・・。
 ロトの神様お願いします



今日は仕事場の

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画像はその一部ですが未整理の天然砥がこの様な具合で研ぎ場に溢れておりましたので今日は整理を。
とりあえず、まとまった時間が有る時しか選別加工しない内曇系の木っ端砥石は倉庫行き。
日々選別加工する地艶用砥石は仕事場に残します。

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ただの石片にしか見えませんが、研師にとっては良質なものは1cm四方、厚さ1ミリの物でも大切な大切なカケラです。
そう言えば・・・。
2歳半の娘が外から帰る度に小石を拾ってきて「お父さんハイっ」っと手渡してくれて居るのですが、木の葉やどんぐりやセミの抜け殻的な感じで渡してくれて居るんだと、ずっと思っていました。
しかし本当は、「お父さんは石コロを拾って集めて居るんだっ!」と思って、それで拾ってきてくれていたんですねぇ・・・。今日やっと気が付いた。

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締め切り

メールを頂いた方々、ありがとうございました。
通販誌の件、締め切らせていただきます。



刀剣通販誌いりませんか

通販誌色々160~170冊ほど、貰って頂ける方おられましたらメールをください。
お送り致します。 先着一名の方で。

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追加
あと140冊ほど出て来ましたので計300冊ほどになります

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比叡

昨日今日と冷えますねぇ・・。
月曜にはもっと雪が積もるかと思ったのですが薄っすらとですみました。
今日はもう少し少なく比叡山もこんな具合です。

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山頂は雲で見えません。 
比叡山を西(京都)から東(滋賀方向)に見ています。 
ケーブルカーの道が見えますがその先が山頂で、少し北に延暦寺です。
延暦寺の根本中堂は来派の「中堂来光包」が作刀した、と言うかここで作刀したから中堂来と言われる、そう言う所です。
(岡田孝夫先生の『江州刀工の研究』には、「中堂来の”中堂”とは比叡山の根本中堂ではなく、京都の”中堂寺”の地名を基に出来た名前を誤り伝えたためと見做すべきであろう」といった内容が書かれております)
  
大きな地図で見る
そう言えば確か、ラストサムライでトムと謙さんが会って話すシーンが根本中堂でしたか・・。(違ったかも。多分そうだけど)《その後調べてみましたがどうやら違うようです。すみません。12/30追記》
あの建造物をみた映画スタッフはどう感じたんでしょうか。  
凄く感じるものがあったからロケ地に選んだのでしょうけども・・。
根本中堂もそうですが、古い建物は演出が効いてますよね。
こんな言い方すると怒られるのかな?! 浅い!と。
前振りが長くなってしまいましたが、砥石を引っ張り出そうと倉庫を開けたのですが、砥石があまりに重過ぎて、この寒さですし、腰をやってしまっては一生の後悔ですのでストップしました。
ちょっと用心深い感じですが、毎日ずっと座る仕事ですので注意が必要です。
少ししてから助っ人を呼んでまた探します。
その前に砥石屋さんに行くかも知れませんが。



砥石を探そうかと思うのですが

月曜にでも倉庫から砥石を探そうかと思っているのですが、もしかしたら雪になりますかねぇ・・。
メインに使用している地砥が薄くなってしまい先の方はもう数ミリしか有りません。
そもそも長さは通常の半分以下ですし。
この砥石をひとに見せると、まさかこんなみすぼらしい砥石を使っているとは・・と驚かれます。 
しかし古い時代の産出で本当に凄い砥質なのですこの石は。
多分このクラスの砥質の物が倉庫に有るはずなのですが・・・。 雪が積もらない事を祈ります。

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無題

ブログの方は日々数百のアクセスを頂いておりますが、更新出来ておらず申しわけございません。
何か特別なネタをあたためて居る訳でもありません・・。
毎日、家族が寝た後に夜の部の仕事を行なうのですが、年末は特にその時間の比重が大きくて。
是非行ないたい実験も途中の状態でストップしていたり、全く手付かずの研磨方も有ったり。
となるとこう言う風にカチカチとタイピングして居る時間が減るのです。



備前もの

備前刀三振り拝見。
応永備前、末備前、新刀備前。
いずれも手に取る前からそれと分かる様な典型作。
応永備前は以前よりかなり好きな刀の一つですが、好きさを再認識出来ました。
応永の直刃が特に好きなのですが、こういう地鉄にこういう直調の刃を見ると、この時期の備前物の評価の高さに改めて納得です。
おとなしく真面目な研磨です。 良い石を高い技術で使用しています。
こう言う刀は研師主体で研磨すべきだと思った。



500年と少し前の刀。
二尺一寸三分。 
重ね少し薄め。
先反りと、区から茎尻への反りも有るので全体に良く反る感じを受ける。(一番強いのは腰の反り)
区から刀身中央付近への刃線がぽってりとし、詰る鋒と細く浅い樋に連れ樋。身幅が広く感じる。
短い茎。
細直刃。
所謂脇物の末古刀在銘。
無名ならこの刀工の個銘に極まる事は絶対にないでしょう。
姿を無視し、地刃だけで見れば完全に延寿です。
二重刃も多数有りますし。刃寄り流れて。
好みです。
こういう刀は入手しやすい時代になっているのではないでしょうか。
良縁を待つか。