使っていた定規があまりにみすぼらしかったので新たに作りました。 刀身に定規を触れさせず、刃文の高さを測りながら同じ高さの刃文を描くことが出来ます。また定規を横に動かしながら位置決めして行くことで、互の目や谷の幅などを正確 […]
最近も時間を作り、押形作業は行っています。近いところでは、大道、寿命宗吉、古金剛兵衛、国貞系大阪新刀、越中、繁慶、紀州末古刀、肥前吉房、古青江行次、古備前信光、包永、包清、左文字などを。長年押形を描いていると刃文の調子と […]
錆びた刀がお手元にある場合、「良く切れる様に」「錆を落としたい」と、もしもご自分で研磨をされるような事があれば、その価値を大きく落とし、後世に伝えるべき刀の寿命を縮めてしまう事になりかねません。
刀剣の研磨は、棟・鎬地・平地・横手・鋒等各所の肉置きを整えつつ錆を除去し刀本来のあるべき姿に研ぎ上げ、さらに地刃の働きを引出し或いは抑え、鑑賞に相応しい状態に仕上げて行く、総工程十日~二十日以上に及ぶ作業です。「刀剣研磨」とは、他の刃物類の研磨とは全く違う世界なのです。