寄せと埋めの続き

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平地のもう一つ有った大きな傷も埋めてみます。 
平地の傷の真上鎬地に有る小さな割れ二つと、少し左の長い割れは寄せる事にします。

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刀身を殆ど研ぎ卸す事なく傷は消す事が出来ました。

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before

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after



埋鉄ビフォーアフター

埋鉄資材にフクレ破れの傷が有りましたので、これを埋鉄で消してみます。

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画像中央の平地部、分り難いですが、小傷が有ります。
現状では小さく見えますが、上に向かいフクレと成っています。
もしもこれを研磨するとなると、砥石を当てて錆を除去していくわけですが、その過程で必ず大きな傷へと移行します。

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改正を当ててみました。 やはり大きなフクレ破れです。 画像右端の大傷とつながっている事も考えられます。
少し右側鎬地の柾割れが、右端大傷と同層の様ですので、三つ全て同層の可能性ありです。
しかし距離が離れていますので、注意すれば工作も可能でしょう。

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まずフクレを破ってみます。 何百年か前の炭が出てきました(^^)
どの辺まで薄い状態なのかはコツコツと叩いて確認済みです。

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フクレ部をタガネで彫り、埋鉄を入れられる状態にした後、嵌め込む鉄を作ります。 
資材の中から肌や硬さの合いそうな物を探しカット。
必要なのは皮鉄ですので縦にも引いて切り出します。

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埋める鉄を穴の大きさにピタリ合うように削ります。

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埋鉄OK

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砥石を当ててならします。 透き間無くちゃんと入ったようです。
では仕上げて見ましょう。

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こんな感じで終了です。



傷寄せビフォーアフター

傷寄せ例を紹介します。
傷寄せの基本、柾方向の傷です。(画像は研磨御預り品ではなく埋鉄資材)

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画像中央部。 深い割れが有り、一旦途切れて浅い割れが有ります。(この二つは中でつながっています)
これは単なる「深錆」ではなく「傷」です。 錆類は、押せば取り切れますが(あまり深いと取り切らず寄せや埋鉄で消します)、傷類は押して取りきれるとは限りません。 多くの場合、押せば押すほどどんどん大きく広がって来たり、少しづつ場所を移動しながらそのまま傷として存在し続けます。
たとえ小さくともやはり傷気は無くし、より美しい状態に仕上げたいところです。
今回は寄せタガネを使い、傷寄せを行いました。

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画像中央部に有った柾割れは無くなりました。
左側には小さな割れが幾つか有りますが、同じ方法で全て消し去る事が出来そうなタイプの傷です。
今回は写真撮影用に大きな傷一つだけを寄せましたが、この作業を本番で行う場合は、一つ一つ順次「寄せ→押し、寄せ→押し」と行うのではなく、「寄せ、寄せ、寄せ、寄せ、全部押し」と言う手順で行わなければ失敗してしまいます(T-T)



住人忠吉

住人忠吉(初代)脇差を研磨記録にUPしようと思います。
近年発見の脇差で保存審査に合格したばかりなのですが、すこし変わった書体で面白い御刀です。



埋鉄など

いまいちこのブログの機能を把握していませんが、画像は色々載せられると言う事なので、埋鉄や寄せ鉄などの作業を紹介出来ればと思っています。



調整中

以前のブログが復旧致しましたが、こちらを新ブログとして暫定スタート。
旧ブログにはエクスポート機能が有りませんので引継ぎはしません。
以前の物も旧ブログとして残します。



新規!

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今まで3年間ほどブログを続けていましたが、突如削除されてしまいました。
全部消えてしまいなんにも無しです・・。
まいったまいったマイケルジャクソン。
と言う訳で、新規にはじめる事と致します。