天然砥石比較 71.72

No.71表面
裏面
側面
No.71研汁
No.72表面
裏面
側面
No.72研汁

No.71
砥石硬度  6/10
研磨力 5/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.72
砥石硬度  5/10
研磨力 5/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

研磨力数値はこの刀身に対しての物です。
全ての砥石を試しまとめた物を書いているのではなく都度の感覚での数値です。

No.71は見た目は柔らかそうだが、当ててみると意外に硬くて驚く。ヤケ近くだからだろうか。にしても見た目との硬さのギャップが大きい。
No.72、筋は多いが良い刃引きです。



天然砥石界隈

天然砥石を買いに行き、或いは天然砥石を使う人と会い日本刀の研師と名のった時、歓迎された記憶よりもむしろ敬遠されるか酷い場合は馬鹿にされた、そんな記憶の方が強く残っています。 
敬遠された時、理由を聞いた事がありました。
刀の研師を名のる者の中には、「刀剣研磨は研磨の最高峰だ!」と豪語するくせに、”大平”や”中山”すら知らない。ただただ「内曇!内曇!柔らかい内曇りはないか!鳴滝はないのか!」の一点張り。もしもなければ毒づき、仮に購入しても後から「砥石が悪い!」と苦情を言って来る。そんな事らしいです。。 
ちょっと極端に聞こえるかも知れませんが、この状況は容易に想像できます。おそらく、たまたま発生した一人の刀研師のせいでこうなった訳ではなく、複数の自称刀研師が繰り返しこんな事を行って来たせいでしょう。
敬遠されて当然ですな。