日刀保京都府支部 4月入札鑑定

平成から令和への瞬間は刃取りをしながら迎えました。
新しい刃取りスタイルを思いつき試しましたが、この10年で一番の成果です。
誰かが研いだ素晴らしい研磨に出会ったとき、”この研師は凄い”と感じますが、そういう仕事を目指したいです。

 

入札鑑定

一号 刀(太刀か)

腰反り気味で踏ん張りも感じる。一文字風。錵が強め。丁子より互の目が勝っている。
非常に難しい刀。福岡一文字と入れそうになるも、違う。片山などか。
何度も見ているとそこまで時代はない事が分かる。

かなり迷ったがとりあえず島田助宗と入れてみる。

 

二号 太刀

鎌倉末期。
若干反り浅め。少し細め。鎬が高く重ねもある。
細かく詰んで大変良い地鉄。地斑映り。
中直ぐ調で若干逆がかり刃中よく働く。佩表の腰付近、保科家伝来の重文手掻包永風に湾れる部分が幾つか。
帽子は深く、来物独特の風合い。

来国俊か国光か迷う。来国光と入札。

 

三号 短刀

内反り。少し流れる。互の目。

多分最初10年程前に出た短刀だと思う。またその数年後にも出ていた物か。
昔は備前と間違えたが、今見るとやはり美濃。
兼常と入札。

 

四号 短刀

内反り。小ぶり。七寸台か。小ぶりで茎が大きく見えるタイプの末備前短刀だと思う。
広直ぐ調で刃中がよく働き、自然な風合いで大変良い出来。

この姿が末備前のどの時代になるのか、正確なところを私は分かっていないが、出来の良さから最上位の人に入れる事に。
与三左衛門尉祐定と入札。

 

五号 刀

身幅広めで鎬が高い。少し反る。中鋒。
板目杢目が少し肌立つ。直刃調だが互の目がかったり葉が入ったりとよく働く。物打より上は締まり気味。総体に少し小詰む印象。

何度も見たが、一号同様非常に難しい刀。最初は選択肢がなかったが、次第にいくつかの選択肢が。
伝の付く尻懸が一番。
めったに無い刀だが応永の青江に入れたくなって来た。
青江長次と入札。

 


イヤ


通り

 

二号、イヤ。これはショック。青江次直と入札。
五号、これかなぁ。法華と入札。

 


通り


 

二号、こんな名刀が分からぬとは、不甲斐ない。古備前正恒と入札。

 





 

一号 太刀  銘 相州住康国
二号  刀 無銘 雲次(重要刀剣)
三号 短刀  銘 兼常(関)
四号 短刀  銘 忠光(長船)
五号 太刀  銘 助国作(国分寺)(重要刀剣)

二号、後で思えば初見の所見が完全に雲次。しかし良い刀。
国分寺助国は法華の祖といわれ、過去3振り研磨させて頂いた事があるが、若干タイプの違う地鉄。在銘で大変貴重な品。

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春です

毎日の座り仕事は腰にきます。昔はどれだけ長い時間研舟の上に居ようが全く大丈夫でしたが、最近はなかなか辛いです。
やっと春になりましたので、時間を見つけ自転車で出かけるようにしています。
通った事のない細い道が楽しいです。
驚くほど奥まった場所に驚く様なお店があったりしますね。

毎回お店でコーヒーを飲むようにしていますが、美味しいコーヒーを出してくれるお店に出会うと嬉しいですね。
先日はそんなお店に出会うことが出来ました。
以前からずっと気になっていたお店ですが、あんなに美味しいお店だったとは。

昨日行ったお店はおそろしくぬるいコーヒーが出て来てまいりました。
私はコーヒーカップは薄手が好きなので、家では、少々大きいのですが深めのティーカップを使っています。
このお店は厚いマグカップのお店で。
そのぬるさは冷たいマグカップにそのまま注いだというだけでは説明がつかないほどで。
また美味しいコーヒー屋さんに行こう。

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普通の住宅街にて。門柱が砥石。ちょっと良さそうな石も入ってるし。
何故だか聞いてみたい。



日刀保京都府支部入札鑑定会

三月例会入札鑑定
 
 
一号 刀

詰む地肌。直ぐ焼き出し、大きめの互の目を複数で一塊、それを規則的に。

新刀祐定だと思う。上野大掾祐定と書いたが、これはもしかして過去に出ている刀かも知れないと思い始めた。
確か以前も上野大掾と書いて、結果別の新刀祐定だった気がしてきた。
源兵衛尉祐定と入札。

 

二号 刀

新刀か新々刀。反り尋常。地肌よく詰む。規則的な刃文。総体に焼き高い。
全く分からず。
加藤綱英と入札。
 
 
 
三号 脇差

鎬造り。腰に梵字。中から広直刃程度の焼き幅で、出入りの少ない互の目。
備前風。
多分過去に拝見しているはず。
二代康光と入札。
 
 
 
四号 脇差

鎬造り。切っ先詰まる。反り浅。肌立つ(研磨の影響が強い)。匂い口あまり深くなく、足少なめの互の目。
越前肌風と見ても差支えない様にも思うがわかり難い。
切っ先の詰まり方が少し代の下がる康継に見えるが刃の締まり方が違うように思う。
法成寺貞国と入札。
 
 
 
五号 脇差

平造り。詰む肌。互の目を湾れでつなぐ。少々焼き崩れ、それが景色となり華やか。意図的か。
刃取りを涛乱風や箱風にしている。
普段は本来の刃文を刃取りに引っ張られて見てしまう事は無いが、今回はどう頑張って見ても刃取りに引っ張られてしまう。
京都府支部例会の会場はバックに黒板があるので暗幕は張っていないのだが、やはり黒と緑では光の吸収が違う。大抵の刀はそれでも見えるのだが、研ぎによってはやはり見難い。やはり暗幕を張る様にした方がよさそうだ。
引っ張られるかどうか以前にちょっと迷う出来。
箱風に刃取っているので賀州兼若と入札。


イヤ


イヤ

二号は分からん。浜部寿格と入札。
五号 もう一つの候補、親国貞と入札。


イヤ


イヤ

二号難しい。継平と入札。
五号 肥前かぁ。播磨守忠国と入札。


イヤ



 
 
一号  刀 銘 備前国住長船七兵衛尉祐定作
        万治四年二月吉日
二号  刀 銘 坂倉言之進照包
三号 脇差 銘 備州長船康光
        応永十九年正月日
四号 脇差 銘(葵紋)康継於武州江戸作之
五号 脇差 銘 肥前国佐賀住正廣
 
 
四号は康継でしたか(ちょっと採点時の間違いで同然じゃないです)。
肥前刀で初見で肥前に見る事が出来なかったのは久々。しかし茎を見てから上身を見ると確かに正広。もっと精度を上げてみないとダメという事か。
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