宮本包則

 刀、銘 鎮国神器伯耆国大柿宮本能登守菅原朝臣包則
     明治元年十月八日奉稲荷社納稲荷神山剣石百日参籠シテ謹鍛之
                          (伏見稲荷大社所蔵)

この刀の銘にある宮本包則の稲荷山中での作刀は事実で、その許可を願う書類等、資料が多数の残されているそうです。
しかしその遺構は確認出来ておらず正確な場所の特定は難しいようです。

サントリー美術館にて開催中の「サントリー美術館 開館60周年記念展 刀剣 もののふの心」にて展示中です。
伏見稲荷大社




またつくる

また毎晩作っています。いっぱい作らんと分からんのです。
長年使った前のプチが一番だと思っていましたが、今度のプチも結構気に入りました。そんなもんです。



道具など

天然砥は一期一会で、出会ったその時入手しなければ次は無いものです。
しかし実は人造砥でもその傾向は強かったりもします。
数ヵ月単位など短いスパンの話ではありませんが人造砥も長年使っていると、原料が変わったり、製造中止になったり、原因不明で砥質が大きく変わったり(メーカーに問い合わせても同じだと言われる事は多いです)と。
では気に入った人造砥に出会った時大量買いすればよいかというと、それも少々危険で。焼き砥の場合、釜の内か外かで質がかなり変わりますし、何よりロットの違いが怖く大量買いには躊躇してしまいます。しかし躊躇しているうちに、廃番・・・。過去何度もありました。その経験から廃番を恐れ大量買いの結果、全然砥質違うやん!って事も。。(砥石に限らずですが、これしかない!と思う仕事道具は、10年分くらい買う事はあります) 
しかし中には何年も何年も安定した砥質で供給し続けて下さるメーカーさんもあるんです。いやもう本当にありがたいです。凄い技術と凄い企業努力。なんなら途中で更に良くなったりもしますし。

砥石は短い期間で使い切り次の石が必要になりますが、先日壊れ、また新しく購入した電気炉などはそうそう買い替える事はありません。
新炉は今この時間も稼働中ですが、まぁ多分この先数年は壊れず働いてくれるはずです。しかし年々値段が上がっちゃうんですよねぇ。
仕事上の設備投資という事でいえば高いの安いのというにはあまりに恥ずかしい価格ではありますが、そんなに頻繁に使う道具でもないですし。。

以前購入し、強烈に働いてくれている道具がこの自在バイスです。
検索してみるとこれも廃番だそうで。
必要な物は躊躇なく買っておかないと後悔しますね。
とはいえ、今はヤフオクなどのおかげでかなり助かりますが。





「第15回お守り刀展覧会〜時代を越え、伝える心」

会 期:令和3年9月18日(土)~令和3年11月7日(日)
会 場:林原美術館
    〒700-0823 岡山市北区丸の内2-7-15
     TEL086-223-1733 FAX086-226-3089
開館時間:午前10時~午後5時 ※入館は4時30分まで
休館日:月曜日(祝日等休日の場合は翌日)
入館料:
 一般 800円
 高・大学生 500円
 中学生以下 無料
 ※お着物にてご来場の方 無料
 友の会会員・学校メンバーズ団体 300円
 ※障害者手帳提示の方・付添者 無料
 ※団体(20名様以上) 2割引

◎関連イベント
※新型コロナウイルス感染等の状況により、開催内容の変更、延期もしくは中止となる場合が ございますので、事前に当館ホームページ等でご確認をお願いいたします。

■刀匠の日 スペシャル日本刀対談「受賞者が語る 日本刀の魅力と未来」 
 令和3年10月3日(日)13:30~15:00 ※詳細は後日【最新情報】へ掲載いたします。
●学芸員によるギャラリートーク 会期中毎週土曜日14時~
●刀剣職方によるリモート解説 今展覧会への出品者たちによる、工房紹介や作品解説など、当館公式Facebookを使って発信していきます。
 ※動画公開については、当館FacebookやTwitterにてお知らせいたします!
★来館者が投票する市民審査員賞★
特別展入場者(小中学生の団体を除く)に投票券を配布します。 心に残った作品1点を記入し、会場内設置の投票箱に投票していただきます。

最も多くの票を獲得した作品に「市民審査員賞」を授与するとともに、 投票に参加していただいた方の中から抽選で、刀匠製作の小品をプレゼントいたします。

◎【臨時休館について】 「暴風警報」・「特別警報」が発令されている場合は、臨時休館とさせていただきます。
詳しくは、林原美術館ホームページトップ画面の[利用案内]→[開館時間/入館料]へ掲載しておりますのでご覧ください。



電気炉を

やっと買えました。取っ手が無くてちょっと不便。
再開。



サーベルを

軍刀を買いました。以前から白鞘に入れず拵に入った状態の刀が好きだと言ってきましたが、古い拵でも新しい拵でも、現代作の拵でもそれは変わらずです。そしてこのサーベルでもそうでした。
ただ、刀身が錆びてます(ーー;) この先時間を作りながら何年かかけて研ぎ上げたとしても、拵に入れられないのは悲しい。。
鯉口にネジが付いてますが、これを外せば入子が抜けると思うんですが・・・。でも固そうで真鍮っぽいネジが傷むのも嫌だし。。
私、軍装の知識ゼロなのですが、詳しい方に聞くと、やはり入子鞘は抜けると教えてもらい…。

マイナスドライバーをダイヤモンド鑢で薄く磨り、ネジも傷まず外れ、そして入子も無事抜けました。
刀身があちこち曲がっていましたが曲がりも直しスッキリです。

在銘無銘沢山ある量産派で、位列は高くありませんが楽しめる刀です。
何故だかあまり言われる事が無いのですが、とにかく出会う機会が多く、研磨の機会も何度もありました。
平高田藤原高田、金房、宇多、波平などより多いイメージがある刀で。
以前は全く好みではなく、むしろ正直ちょっと嫌いだったのですが、一本持てば途端に好きになります。
こういうのをなんて言うんでしたか、ちょっと言葉が出て来ませんが。。



映画の

物撮り中。



京都高島屋にて「月山貞利展」

現在開催中の「百錬精鐵 刀匠 月山貞利展」にお伺い致しました。

私は研師には古名刀の展覧会よりも、現代刀匠さんの個展の方が数段勉強になると思っています。
刀の世界に限らずですが、個展は誰でも出来るものではありません。安定した技術と作品数が最低条件(こんな事を私が書いて失礼な話ですが…申し訳ありません)。
安定した技術により制作された刀が複数の研師に研がれ、それが一堂に会する。研師にとってこんな凄い機会を逃す手は無いわけです。
本日も貞利先生の安定作から貞伸刀匠の意欲作まで、様々な作品で研磨の勉強をさせて頂く事が出来ました。