無題

支部例会の準備で、光忠長光景光などの全身押形で確認したい事があり、押形を入れている筒から色々と引っ張り出しまして・・・。

鑑賞会で見た刀は時間が経つと忘れてしまう事があります(完全に忘れるわけではありませんが、どうしても他の刀と混同したり、記憶の底にしずんだり)。展覧会でガラス越しに見た刀は、残念ながらもっと記憶に残りません。
研磨させて頂いた刀は、何年何十年前の物でも普通は見た瞬間に分かります。そして押形も、何年前の物であっても記憶は鮮明で、もしかしたら研磨した刀より、もっと具体的に色々と頭に残っているかもしれないくらいです。
で、昨夜押形を色々出す中、この押形を開いて正直衝撃的な程に驚いたのですが、全く記憶に無く。。
元幅一寸以上、鋒長も10㎝以上でしょうか。一瞬私の押形ではなく、誰かから頂戴した物かとも思ったのですが、やはりどう見ても私の描き方で。
樋の有る刀は、チリの線と鎬線を綺麗に採ろうとすると樋の中が汚れるのですが、いつも完成後綺麗に修正しています。しかしこの押形は修正も出来ておらず汚いまま状態。ただ刃文描写は結構丁寧に行っています。
これなんでしょか。。ちょっと考えます。