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古い記事などでも漏れている場合も多くあります。
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先日の柏木菟腰刀拵えの写真で、漆塗りの部分に気泡が写っている写真がありますが、失敗箇所ではありません。
当時の漆塗りの技法を再現し、刷毛目や気泡などを敢えてそのまま残しているのです。
先日、柏木兎腰刀拵と再び出会う事が出来ました。
今回は私の細工場でしたので、ブログにUpする事をご了承頂き、簡単ですが写真も撮らせて頂きましたのでご紹介致します。
とにかく薄くてどう表現したら良いか分かりませんがかっこいいんです!
木兎(みみずく)も可愛いですねぇ。ちゃんと手ズレまで再現されています。
小柄笄は本歌では欠損なのですが、「この様な物が付いていたのではないか?!」との想像で再現されたそうです。
笄の耳掻き部は古式に習い裏向きに。
栗型も独特で、返り角の形状・位置・向きなども特殊ですね。
私などには言われなければ分らない事なのですが、下げ緒も南北朝時代の物を特別に再現したそうです。こだわりですねぇ。
素晴らしい拵えです。
細部詳細写真→ 木兎の拵 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
メールやお電話を頂いた皆様ありがとうございました。
昨夜メールを頂いた方が一番速かったので、その方に差し上げる事となりました!
本日は、南紀重国大和伝の刀を二振り、同じく重国相州伝刀二振り、また重国大和伝脇差一振りと大和伝短刀一振り、「和州手掻住包國於駿府造之」銘の刀一振り、前田家伝来の短刀「入鹿実次」、短刀「”入賀”実観(?)」、箕戸国次の平脇差、そして新藤五国光、国廣の短刀などを拝見。
私にとって衝撃の一日となりました。
南紀の大和伝ですが、身幅広めで平肉良く付き、鎬地幅広めで鎬高く、重ね鎬重ね共に厚く、大変頑強な造り込みです。 以前当麻の重刀で同じ様な造り込みの物を複数見ましたがそれを思い出しました。
地鉄が大変強く、地沸と地景が敷き詰められています。
出来は完全に鎌倉~南北の手掻です。
南紀重国と言えば、”大和伝”を連想しますが、相州伝の物にも大変優れた作品があります。
本日拝見した品も凄い御刀でした。
元幅尋常、反り浅めで先に行き少し幅を狭める姿。
地沸地景が著しく、柾気の強い肌。
刃文は「江」を彷彿させるもので刃中大変よく沸えて、冴えまくってます!
私個人的にこの御刀に特に衝撃を受けました。
「古刀と比べて」とか「新刀の中では」とかそう言う枠や比較などを完全に超えた凄みを見た気がします。
入鹿ですが、私の田舎に近い地域の鍛冶で興味が有ったのですが、入鹿鍛冶の作品には今まで出合った事が有りませんでした。
本日拝見した入鹿実次ですが、紀州の刀と鐔所載の品で、押形では以前より知っていた物です。
しっとりと落ち着いて、元から先までかなり整然とした柾目。
匂い口沈むも品位有る焼刃。
強めの内反りで少し大振りながら、茎を含め整った姿。
勝手な先入観から、入鹿鍛冶にあまり良い印象を持っていなかったところが有ったのですが、全部飛んで消えました。
あまり世に知られて居ない刀工の作品ですが、流石にこう言う品は重刀にも合格するはずです。
”入鹿肌”の現物も確認出来、スッキリしました(*^ー^)ノ
新藤五国光は、一見「則重」を思わせる出来口。
新藤五国廣は現存在銘品が稀有である中、在銘でさらに年紀入り。大変貴重な一振りです。
帽子の深い所などが国光との違いでしょうか?!
数々の南紀重国の御刀を拝見しながら、南紀の上身の見どころや特徴、銘について、茎仕立ての重要な部分など、南紀をとことん追及した方にしか見出せないポイントを多数お教え頂く事が出来、時間と疲れを忘れて御刀に触れさせて頂きました。ありがとうございました。(お帰りになられてから後、目が霞んで本が読めませんでした(^-^;)
本日の事は書ききれませんのでこの程度に留めます。
古研ぎの薄錆身を大量に拝見。
ざ~っと見て3時間弱掛かりました。
三尺少々有る大太刀にため息です。
普段見ている様な南北朝時代、幅広で大切っ先で二尺三寸前後の大磨り上げ無銘刀、
これの全くの原型です。
「日々目にする大太刀を磨り上げた物も元はこんなだったんだぁ・・」と、原型を見られた事に単純に感動。
そして磨り上げ刀の場合は切断して廃棄(再利用か)されてしまう部分も、荒れや傷など製作時の失敗も無く完璧なものなのだと分りました(特別な御刀と言うわけではなく、たまたま残っていた大太刀と思われますので、多くはこの様な状態で有ったでしょうから)。
そして、大太刀の焼き出し部を見られた事でなるほどと感激。
茎の大きさやハバキ元の身幅もわかりました。
古備前太刀。
映りは低い位置ですが、とにかく刃が古調。 潤んで居る部分は有りますが、大変よく沸えて美しい。
大量に御刀を拝見する場合、寂しい直刃出来の物が必ず多数含まれます。
それを拝見する時毎回思う事なのですが、「末延寿」「筑紫了戒」「末波平」「平高田」「末三原」「三原」「金房」「末手掻」「中~末備前」など・・自分にはこの程度の引き出ししか無く、焦ります。
茎を見るとそれらの多くは在銘なのですが、末古刀ばかりではなく、新刀も有り新々刀も有り。
無銘の場合、造り込みや姿をとるのか、地鉄をとるのか、刃をとるのか、極める場合どれを最優先と見るかで時代が大きく変わってしまいます。
難しいですね。
今週も色々と御刀を拝見。
大磨り上げ無銘。
腰反り深く先も少し反る。 細身小切っ先。
鎬高。
尻懸風の刃ですが、造り込みがあまりに優しいので素直に大和物と見て良いのかどうか迷います。
打ち卸し(現在大村砥の状態でしょうか)。
全身に激しい丁子刃。
丁子が棟に向かい長く成長し鎬を超え棟に迫っています(一部到達しているか)。
おそらく匂い勝ちの刃。 特に腰の方に島刃が多数有るようです。
全身の焼の高さは山鳥毛をも遥かに凌ぎます。
この御刀を拝見した時、相州伝名作集に「伝正宗」の特別重要刀剣があるのですが、それを連想しました。
この伝正宗は、解説によると薫山先生が若かりし頃「長義説」を唱えた事が有ると言う御刀です。
「しかし今は(名作集解説当時)彼の作(長義)では無いことを確言する」とし、”相州本国物”で有ると記されております。
特重図譜の解説によると、切っ先が延びている事など合わせ、正宗の常の作風を離れてはいるが、行光や則重、貞宗にも該当せず、所伝を認むべきものであろうと言った内容です。(細川元侯爵蒐集の一口で熊本藩中では正宗として名高かったもの)
研ぎ上がりが非常に楽しみな現代刀です。
刀剣まつり会場で、紀州石堂系の某工の定寸ほどの御刀。
匂い口が大変柔らかく自然な部分が多く良い雰囲気。
全身に映り気があり、しかも古刀期のそれに比べ遜色が無いのではと感じました(白熱灯では見ていません)。
個人的好みとして、茎の反り具合と茎尻が深く無い所が大変カッコいい仕立てでした。
刀剣まつり会場で、大磨り上げ無銘刀(スリアゲ風か)。
相州伝、大変素晴らしい地鉄。 本当に魅力的。
沸の良く付いた刃。間を詰めた互の目。
肩落ちや角ばり無く丸い。
地鉄は大変古調。
「勝彌直秀か」とお答えしたのですが、「次郎太郎直勝」でした。
研磨の地の上げ方が大変上手で”青い”地鉄に見えました(白く成り易い刃でしたので、地色はそれに起因しているとは思いますが)。