本能寺大宝殿宝物館「五箇伝の名刀展」大和・山城編

本能寺宝物館で開催中の「五箇伝の名刀展」出陳刀、朱銘、則長 (大和国尻懸派/特別重要刀剣)。

柾気の強い地鉄に連れた互の目を焼く、尻懸派の典型作です。
押形でも確認できる通り、刃中の働き豊富な名品です。
これ→「尻懸刀全身押形 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区

千手院、手掻、当麻、保昌、尻懸の五流派は「大和五派」と称されますが、これらは大和の寺院と何らかの関係があったと考えられ、例えば尻懸則長の作品は法隆寺に20数口、談山神社には40口以上が伝来することで知られます。また談山神社からは「大和則長作」の太刀が明治天皇に献上されています。
尻懸派の作刀地は諸説あるものの、奈良県山辺郡旧岸田村が有力とされています。現存作の多くは則長銘で、鎌倉末〜室町期にかけて同銘で代を重ねますが、則長の他、則国・則真等20名以上が銘鑑に見えます。しかし東博所蔵の則真の剣を除けば則長以外の在銘確実な作品は乏しく、いまだその実態を掴み難い流派です。
当麻と尻懸 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区