ハイスで寄せ
埋鉄用の資材ですが、いつもお世話になっている方々から御提供頂いたりして色々と集まっています。
本当にありがとうございます。
これらは所謂”残欠”と言うような品で、戦後に進駐軍の接収を避けるため細かく切断された物や、刃切、大きなフクレなどの致命的欠点が理由で細かく切断された物などです。
これら埋鉄資材には、フクレ、フクレ破れ、鍛え割れなどの傷類が出た物も多くあり、この傷部を実験や練習の材料とする事で二重の利用価値が生まれます。 大変ありがたい品なのです。
昨日はお昼の休憩時間を利用して、先日UPしたハイスタガネの一本から寄せタガネを作り埋鉄資材に有る傷の部分を寄せてみました。
・・・。
ハイス硬っ。
めちゃめちゃキンキンなんですねぇ。
まそりゃ皆焼なんだから当然ですが。
これは寄せにはダメなんでしょうね。
今まで通り炭素鋼で行きましょうか。
なんだか炭素鋼の応用性と言うか大らかさ(もちろん繊細で有る事は言うまでもありません)をほんのちょっとだけ実感した気分です。
私の仕事は研ぐばかりで鍛冶をする方々の事は殆ど知らないのですが、”鉄”とは色々と知るにつれ人を魅了する何かが有るのでしょうねぇ。
おおむかしの人がこんなに素晴らしい刀を造って居たと言う事に改めて驚きます。