研磨諸々

乱れ刃の肥前刀、点在する錆の除去から細名倉。
細名倉がこんなにも効いてくれる刀は久々かも。
砥当たりはサラッとしていて張りもある。前工程の砥目が抜けやすく、今付く砥目は浅く細かい。
直刃の肥前刀より断然研ぎやすい。
ただ、内曇りやそれ以降も同じ砥当たりかどうか、進んでみなければ分からない。

室町中期の年紀入り三尺錆身。茎状態は完璧で未だ薄っすらと茎が光る。
かなりしっかりと生ぶ刃が残り奇跡的な状態。
上身の錆は全体に深く、錆切りだけで1週間程度は掛かると思う。