入札鑑定記
上部メニューの入札鑑定記、2014年辺り以前のリンク先がサービス終了したウェブリブログだったので切れていました。
しかし現在のブログに移行出来ていましたのでつなぎました。
2008年分はさらにその前にサービス終了していたヤブログなので移行出来ておらずリンク切れです。
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しかし現在のブログに移行出来ていましたのでつなぎました。
2008年分はさらにその前にサービス終了していたヤブログなので移行出来ておらずリンク切れです。
今回は本部から。
本部刀は答えは上げない方がよいそうなので、答えは無しで。
1号 脇差
平造り、真の棟、身幅広く、重ね極薄く、反りが付く。
板目で棟寄りは柾目がうねる。
互の目と湾れを基調に皆焼。帽子乱れ込み先尖りごころ、返りから棟を長く焼く。
2号 太刀
長寸太刀。中反り深い。鎺下より強めの焼き出し映りに始まり乱れ映りとなり、上に向かい地斑がかり鮮明さを増す。焼き出し映りの状態から生ぶだと思う。
直ぐ調の小互の目、小丁子、上半更に直ぐ調で小足。
帽子若干三作風で大丸、返り極浅い。
3号 刀
反り浅く磨上げ体配。造り込み健強で中鋒。差表、腰に梵字、上部に太めの二筋樋。差裏、素剣、鍬形、蓮台、梵字を重ね、上部に太めの二筋樋。
板目肌立ち気味で全体に映り。華やかな丁子刃で房も豊。帽子大人しくほぼ焼き詰める。
4号 太刀
身幅広く反り浅く中鋒。良鍛だが総体に肌立ち、映りが線状となり棒風。小湾れ、小互の目、小丁子で大きな出入りは無く少々細かい。帽子乱れ込んで尖る。
5号 刀
輪反り、小板目美しく詰み、地斑映り鮮明に立ち、所々筋映りとなる。
広直刃基調に互の目、角がかる刃等交えやや逆がかり、足、葉しきりに入り、小沸え付く。
帽子少し乱れるもフクラに沿う。
一巡目は1号以外絞れず、二巡目でようやく決めて入札。
当同然
能
当同然
当同然
当
2号は選択肢が一つしか無くなったが、どうもその様には思えず。しかしそれしか残っていないのでその様に入札。
当同然
当同然
当同然
当同然
当
2号は私は初めて見た刀工で素晴らしい太刀でした。出来に嫡流との微妙な差があり、こういう刀工を覚えておくのは大切ですね。
名品揃いで大変勉強になりました。
少々太い二筋樋だからではあるが、先日の道具のおかげでストレス無しの作業が出来た。
二筋樋が有る場合、差し表と差し裏で刃線と庵を合わせると14本の長い線を引く事になる。
両チリだと16本、真の棟になれば18本も。(文字にして改めて驚いた。そんなに沢山の線を引いているのか。。)
道具は大事です。
二筋樋、両チリの樋、添え樋や連れ樋など、全身押形で手間が掛かる作業が幾つかあります。
先日の二筋樋を修正していて、気付いたら1時間以上かかっていました。
この写真じゃ全然わかりませんが、全体で見ると線は良くなっています。(ただ最初が悪過ぎて直らずですが)
簡単な物を作りましたが、多分これで大分ましになるんじゃなかろうか。