茎の錆たやつ

越前新刀。茎に錆が酷いのか白鞘の柄が抜けず。
木槌で叩いて抜くと、茎に酷く盛り付く赤錆で銘が判読し辛い状態。
一般的な越前新刀ですが研磨経験はなく、一応勉強のために康継大鑑を開くと所載品でした。
昭和35年当時の茎は、悪錆一切なく銘鮮明で大変良好。
この程度の期間でも保管環境次第でこんな事になってしまいます。

以前もブログに書いたかと思いますが、研磨させて頂いた新刀重刀。
5年後再見時、柄が抜けず。木槌で叩き、抜けた瞬間赤錆がバラバラと落ち、作務衣が錆びだらけになりました。

刀の保管、湿気と樟脳にはくれぐれもお気を付け下さい。