拂禍太刀

以前研磨させて頂いた在銘の正宗にはこの様な目録が付いていました。
輪郭のみですが押形付きで(文政四年)。
現代に存在する刀は真贋について非常に厳しい渦中にあるわけですが、こんなに大切にしてもらえる時代があったんですよね。。
私研師ですので、研磨のご相談を受けた時はその御刀に対する所見を全て申し上げある様にしています。
錆身で発見される刀の多くは現代の価値観でみれば、その物の価値と研磨等工作料とのバランスがとれない物が殆どです。
それでもこの正宗の様に研磨をさせて頂ける事は研師として大変幸せな事。いつにも増して丁寧な仕事をという気持ちになります。
そういえば以前も・・・と思い検索しましたらこんな事を書いていました。
槍 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)