「”超絶技巧”の源流 刀装具」
素敵な本が出ています。
「”超絶技巧”の源流 刀装具」内藤直子 著
近年、専門書ではない刀剣関連書籍が沢山出ました。初心者さん向けというか、今までの刀剣書籍とは違った視点で書かれた同じような本が多数。
それはそれで良かったのでしょうが、妙な事を書いてしまっている本も結構あったと思います。刀の専門家ではなく、分野違いの人が過去に書かれた物をダーッと集めて本にしてしまった感が否めない。。
「”超絶技巧”の源流 刀装具」、”専門家が書いているのに楽しい本”です。
前書きに「作品の鑑賞に心ときめかす初心者にとって、最初に必要なのは知識や情報ではなく、主観を導く「見方の指南」です」と書かれてありますが、正にこれですよね。刀装具を楽しむための見方の指南満載です。
刀身の鑑賞にもこれが必要だと思います。初心者でなくても正にこれが必要です。
何時代の何系列の何代目で誰のお抱えで・・・もいいですが、作品の良さの見方が分からないから凄い現代刀を凄いと気づけない人も多い。
この本は刀装具ですが、刀でもこんな本が出たら素晴らしいのに。
しかし!内藤先生にお聞きしましたところ、どなたかが出されるかも知れないそうで。出て欲しいなぁ。