もろもろ

刀剣の精美 ~乱世の名刀と大坂新」観覧。
雲次、凄い品。地も刃も素晴らしい。 この雲次を見たら京博の重文、成高の太刀を思い出した。

押形、刃文が描けなくなった。っというか元々ちゃんと描けないのを誤魔化しつつ続けて来てたので元々描けなかったわけか。

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ペン型石華墨、最高!

重要刀剣指定展観覧。
毎年、こんな凄い品が重刀に指定されていなかったのか!と驚く物がある。
新発見の品もあるだろうし、出す必要がないとの判断で出てきていなかったりもするだろう。おもしろい。

ふくやま美術館へ。京都支部会小旅行でふくやま。
名品過ぎる品がずらり。贅沢。
昔皆で行った時に並んでいた品も多数あった。
http://kyoto-katana.at.webry.info/201007/article_7.html
しかし多分、この時とは研ぎが変わっていたのではなかろうか。。
自分でも経験があるが、展示された時と手に取った時の見え方は全く違う物になる事が多い。展示は研師泣かせ。
また今回も図録完売。

オイルサバディン。缶詰。
いつも大変お世話になっている先生より頂戴した。
ちょっとなんですかこれは・・・。
ここ数年で口にした食べ物の中で一番の旨味。
もう何年も缶詰より美味いものを食ってないのかと笑ってください。しかし同じ様に感じる人は沢山いるはず!

MYOCHIN 伝統の継承と新たな飛躍」観覧。
明珍宗裕刀匠の作品を多数鑑賞させて頂いた。明珍刀匠が全ての作品を解説して下さり、大変勉強になり幸せな時間。
刀展示の見やすさに驚嘆。 白銀師、鞘師、研師の名前も明示され、明珍刀匠の思いが表れていると感じた。
刀匠と研師は違う目を持っているのだけれど、それを明珍刀匠は面白いと感じておられ、その事を刀を見る人にどう伝えるかを考えられていて、刺激をうけた。
全ての作品が現代の超実力派研師達の研ぎ。こんなに勉強になる事はない。全て手に取って拝見したかった。時間も足りず。ぐるぐるぐるぐる延々拝見したい個展。

日本刀五ケ伝の旅、山城編に続き、大和編が出るとの話を聞く。
嬉し過ぎる。



平安城安廣

全身押形とりあえず完成。
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紀州刀工について研究されている方より、安廣(あんひろ・やすひろ)を数振り見せて頂けると言う事で御刀の到着を待つ。
荷をほどき、早速拝見。
拵え入り脇差。武骨な拵え。
鞘を払い、ん?と思う。 幅広で重ね厚。フクラ張り、一種独特な雰囲気を持つ樋。
左手で柄を持ち、トンと抜き、茎差し裏が見えた。 目釘穴の大きい見慣れた茎仕立てに声を上げてしまう。
「南紀やんっ」
安廣の頭で居たが間違えて南紀が届いたと。 しかし表へ返し驚く。
「平安城安廣」。

お送り頂いた方から安廣やその周辺について様々なお話を御教授頂いた。
紀州刀工については未だ解明されない部分も多いそうで、安廣も謎の多い刀工の一人。
銘鑑では平安城安廣を古刀期(天正頃)に一人、新刀期に一人上げ、新刀安廣を慶長頃とし、注釈で「天正同人か」としている。
しかし、近年の和歌山支部さんの研究などにより平安城安廣は、紀州石堂の安廣が安定(後の江戸新刀、大和守安定)と共に江戸に移り、その晩年京に移り住んだ時期の作であるとの見方が有力だそうだ。
また、大変興味を引かれる新説もお教え頂いたが、この押形の安廣などは正にそれを示す作かも知れない。



全身押形を描く

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平脇差。刃区、棟区ともに大変深い。
目釘穴が非常に大きく茎の重ねも大変厚い。

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身幅広く、重ね厚い。
先にも反りが加わり、フクラが張る。
この工の作を見た事がある方には輪郭だけで誰の作か分かりますね。



第4回 みやこ刀剣祭り開催!

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今月、11月25日から3日間、京都岡崎にて「第4回 みやこ刀剣祭り」が開催されます。
皆さまどうぞお越しください!



「夢は香る」刀工 宮入小左衛門行平展

「夢は香る」刀工 宮入小左衛門行平展が開催されます。
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会期:平成28年11月2日(水)〜8日(火)
会場:日本橋髙島屋6階美術画廊

午前10時30分〜午後7時30分(最終日は午後4時閉場)
東京都中央区日本橋2-4-1
℡03-3246-4310
ギャラリートーク 11月5日(土)午後3時から
高島屋HP



手引きの

現代の天然砥石は下の画像に写る様な機械の丸鋸で切断しますので、砥石側面にはその形状の痕跡が残ります。

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砥石屋さんに居座り古い天然砥の山に乗り足元をひっくり返したり掘り返したりしていると極稀に手引き鋸の跡が残る砥石を発見する事があります。
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それはこの画像の様に柾目状の切断痕です。(確か手引きの石を持っていたはずですが見つからないので板の柾目画像を)

戦前までは手引きだったと言う話は度々聞きますが、実際の”手引き鋸”は最近初めて見ました。
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これ、大きく重い。
こいつの両端を二人でそれぞれ持ち、交互に引いて砥石を切断するのです。
相手が砥石なので鋸もすぐに切れ止みます。鋸の刃を研ぎながらの作業だったでしょう。
一本の砥石を切り出すだけでも大変な労力。
砥石に限らず石垣の石も木の柱も板もみんな手で切り出していた。。
いちいち凄いです。



MYOCHIN ~伝統の継承と新たな飛躍~

公益財団法人 五字ヶ丘文華財団 圓山記念日本工藝美術館に於いて平成28年度特別展「MYOCHIN 伝統の継承と新たな飛躍」が開催されます。
明珍宗裕刀匠の作品が16振り展示されます。

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以下、全日本刀匠会HPより

 『姫路明珍家』はすでに『明珍火箸』の名も高く、酒井・姫路藩甲冑師の家柄として、その存在が広く知られています。
このたび更めて『明珍』とは「一体何者なのか」という視座に立ち、いまや世界的にも各界の高い評価を得ている、日本独特の「明珍美學」展開の全貌を紹介する企画展覧会を開催いたします。
開催日時: 平成28年10月29日(土)~12月4日(日)
会場: 圓山記念 日本工藝美術館  〒670-0061 兵庫県姫路市西今宿1丁目1-8
TEL:079-292-3433 FAX:079-297-8643
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日
入場料: 一般 600円(500円) 大高生 500円(450円) 小中生 300円
( )は20名以上の団体料金
関連行事: 【講演会】 明珍 宗理氏 「明珍鍛冶を次代へ」
開催日:11月5日(土)13時30分~  定 員:80名(当日先着順)【講演・コンサートと「音」のワークショップ】
講演:井尻 益郎(館長・美学者)「明珍の音」
コンサート:平野一郎 作曲 夏の歌 ~“明珍の音”を伴う特別編~ 女声(ソプラノ)吉川真澄
ワークショップ:<明珍の音>と<日本の音>を楽しく体験する
開催日:11月19日(土)13時30分~  定 員:80名(当日先着順)
【ワークショップ】 銘切体験
開催日:11月12日(土)11時~、13時~、15時~(約1時間)  参加費:無料(各回先着5名)【ワークショップ】 明珍鍛冶入門
開催日:11月20日(日)11~12時、13~14時  参加費:無料(各回先着10名)※小学5年生以上(保護者同伴)

【実演 刀 土置き】 明珍鍛冶入門
開催日:11月26日(土)11時~、14時~(約1時間)



菖蒲を

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ちょっと久々に菖蒲を試す。
16,7年前でしょうか、水木原をあちこち探し回っていたとき出合った菖蒲の100型を十二本買った事があるが、それに比べると立派で大きい。
(一番右が通常サイズの内曇。内曇は通常の規格と少しズレていて30型に近い。)
菖蒲独特の砥質。なるほどねぇ~。



天然砥石館のオープン

京都府亀岡市に天然砥石館がオープンするという事でそのイベントがあり、刀剣研磨の実演をさせて頂きました。

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立派な天然砥石が多数並びます。

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こちらは各地の天然砥石見本。

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イベントは二日間行われましたが、大変多くの来場者でかなりの賑わいでした。
削ろう会の方がたの実演。
テレビの映像などで度々見ますが生で見たのは初めてです。いや本当に見事!凄い!
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削った面。
手で触り、「わぁ、ツルツル!」と言うシーンも度々テレビで見ますが、私も「おぉぉぉっ」っと唸ってしまいました。
想像を超えます。

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こちらはなんと浄教寺砥(じょうけんじと・常見寺砥)。
一生見る事は出来無いと思っていましたがあるんですねぇ。驚きました。

天然砥石館、正式オープンはまだ先のようです。
今後が楽しみです。