研ぎを見た
今日は研ぎを複数拝見。
仕事は人を表す。
色々考えさせられた。
アクリル製の
ちょっとブレイク
最近まで全然知らなかった。
最初CGかと思った。
JohnとClapton の後ろでMitch Mitchellがドラムを叩いてるって凄すぎ。
学叢
以前、島津正宗の事をブログに書いたとき、研究紀要での発表が楽しみだ的な事も書いていたが、京博の末兼俊彦先生より京都国立博物館研究紀要、”学叢”の抜刷『名物「島津正宗」について』を頂戴した。
先般大きな話題となった島津正宗の発見から、特定に到った経緯など詳しく述べられていて大変勉強になる。
先日来進めている全身、形になって来た。
が、良くは成って来ない。
途切れた添え樋をつなげる。
片手押しの小さな”セン”が一番やり易いので黄で作る。
新作下地を多数進める。新作は研磨技術向上につながる。
さっぱりしたラーメンが食べたく探すとすっきりした味のお店を見つけ二回行った。
三種ある内二つを食べた。体に悪い気がしないので二つともスープを全部飲んだ。
こういう研ぎが出来れば幸せだ。
長らく使っていなかった石を発見、上げ艶として使用。
思いのほか効き拭いの照りも良い。
10年ほど使用していなかった刃引きを使用。
また10年は使わない。
全身を描く
京都刀剣入札鑑定
今回の支部例会は数年ぶりに本部より講師にお越し頂いての鑑定会となりました。
その前に、他府県支部より急遽ご参加頂いた方の御刀を拝見する機会を頂きました。
平安末期生茎在銘の太刀及び大磨上無銘刀。いずれの品もこの御仁の家に伝わった御品。しかも平安の太刀は鎌倉時代には既に有った事が分かっているという。羨ましいなどと言う次元の話ではなく、本当に凄い事だと思いました。
眼福至極、誠にありがとうございました。
一号 太刀
若干細身。少々磨上。古い。備前。肌立ち一文字の地鉄。頭が揃う丁子。腰は潤む。中ほど刃中少し疲れ。焼き幅広め。よく映る。佩き裏は平と鎬地二段に板目杢目。表は鎬地にのみ一段に。表裏帽子は素直。
地鉄は長船ではなく一文字に思うが焼き頭が揃い過ぎて悩む。古一文字にしては地が荒く焼き幅が広い。
京都支部なので京物を持ってきて頂いたと言う風に考えよう。 二字国俊と入札。
二号 刀
重い。反り浅。地詰み刃錵える。尖り刃混じり互の目が続く。薩摩。
正良系でない事は分かるが玉置か主水正か奥かを見分ける力が無い。同じ名前なので一平安代と入札。
三号 短刀
異風な造り込み。
元幅が有り、先で異様なまでに枯れる。それでいて先で反るなんて・・・。通常では考えられない。新作の展覧会にこれで出す勇気を持つ人は居ないと思う。三つ棟、おろしの急さ尋常では無く普通の感覚では研げない角度。
古風な地鉄。裏流れ混じり。匂い口深い刃。
太刀の改造か、大薙刀の先か悩む。
太刀の改造にしては鎬地にあたる鉄が見当たらず、帽子も返る。薙刀の先を改造したにしても棟の地鉄が詰んで、綺麗に磨けている。
地鉄も長い物の先とは違う状態にある。 とりあえず繁慶と入札。
四号 刀
大きな刀。幅広。大互の目を湾れでつなぐ。帽子丸。詰むも少し肌目立つ。肥前。
肥前正広と入札。
五号 刀
大磨上か。中直刃。働くも少し寂しいが寂し過ぎず。表少し肌立つ。帽子の返りが小鎬先で微妙に硬い。
刃は来でもいいが頂点と返りで延寿になるのではなかろうか。延寿中での鑑別法が分からず。最初に浮かんだ延寿国泰と入札。
イヤ
能く
当
当同然
当同然
一号 吉岡とは思えず、福岡にしてもこの刃の揃いが思い浮かばず、三郎国宗に入れる勇気もなく、助真と入札。
二号 重いので奥元平と入札。
能く
能く
当
当同然
当同然
一号 古一文字宗吉と入札。
二号 主水正正清と入札。
同然
当
当
当同然
当同然
一号 太刀 国綱(古備前)
二号 刀 主水正正清
三号 短刀 繁慶
四号 刀 肥前行廣
五号 刀 金象嵌 延寿国時 切断銘
繁慶はやはりかなりの異端児だったのではなかろうか。作品には異様と言うだけではなく本質的な力があり魅力を感じる。
第4回 なんば刀剣まつり
第4回 なんば刀剣まつり
下地
古い太刀の下地研磨。
細く、非常に柔らかい。
当初より想定していたので通常より三段階細かい砥石でスタート。
これだけ柔らかいと、健全な新刀ならば簡単に切截出来そうな気がしてしまう。
斬った事は無く、斬りの知識も無いので分からないが。
以前、硬物試しをやった方が、パイプ椅子なんぞ簡単に斬れる物ではないと言っていた。
刀がうつむいてしまい、簡単には斬れないそうで。
パイプ椅子を研いだ事が無いので硬さの違いは分からないが。
古い刀が柔らかいとは言え、砥当たりが焼け身とは全く違う。
過去に結構な本数の焼け身を研いだがこれほど気持ちの悪い物は無い。