私は年度で区切ると言うより、お盆で一年の半分が終わり、大晦日で一年が終わると言うイメージでいます。
職人はそう言う人が多いかも知れませんね。
お盆とお正月、田舎に帰る時のお小遣いを貰えるのが楽しみでした。
今年の上半期を考えると、近年になく恵まれた環境にありました。
ここのところ、国宝と重要文化財の刀剣を手に取って拝見する機会を複数回頂き、十数振りを手に取って拝見、名物刀剣や重要美術品、特別重要刀剣を含めるとかなりの数にのぼります。 研師にとってこれは本当に貴重な時間でした。
しかしインパクトのある刀として考えれば、四振りの清麿でしょうか。
茎味や手触りなどは左行秀等と大差を感じませんが、上身のインパクトは別次元です。
好みは分かれるとは思いますが、このインパクトを軽視すべきではないと感じます。
さて、お盆は玉置神社に行ってみました。
紀伊山地の山々をひたすら登ります(車でですけど)。
玉置神社駐車場到着。
この日は雲が低く、雲より上に。
雲が体をどんどんすり抜けて行くので「雲ってほんまは乗れへんのやぁ!」っと子供達は喜びます。
写真が小さくて確認出来ませんが、中央付近の尾根に私の母の実家があります。
調子よく先に進んでいた長男がキャーっと悲鳴を上げながら戻って来ました。
参道で青大将。
2メートルを超えるのでカメラに入らず。
子供らは町の子なんでさぞ驚いた事でしょう。
お父ちゃんには谷川を銀色になって泳ぐモグラの方がインパクトがありますが・・。
懐かしい境内を廻り本殿へ。
歳をとるごとに思いますが、都から遠く離れた山奥の空間のこの空気感は凄い。
私もそうだった訳ですが、地元の人って、遠くから何時間もかけて参拝に来られる方の気持ちって案外分からないものなんですよねぇ。
さてさて、娘に「好きなものの絵を描いて」と言ったらぞうさんとかえるさんを描いてくれました。
初めてきいたのですが母は太平洋戦争中、十津川上空を飛ぶB-29の編隊を見た事があるそうです。
雲が渦を巻いて、その中を割って飛ぶB-29の編隊。
母親に抱えられ防空壕に駆け込んだそうですが、まさかあんな山奥には一発も落とす訳もありません。
しかしもともと高い所に住んでいる訳ですから低空で本土に侵入するアメリカの巨大な爆撃機がどれだけ恐ろしく見えた事か。
それが何日で何機いたのかが分からないのでどの空襲に向っていたかは分かりませんが(或いは帰っていたのかも)その時、何千、何万の人が死んだのかも知れません。
今の私の娘と同じ歳の出来事です。
当時の子供達はこんな無邪気な絵は描けなかったんですか・・・? 無茶苦茶ですね。