奈良市主催のキッズホリデークラブにて「刀鍛冶さんから学ぼう(五寸釘の小刀作り)」と言う催しが行われ、私も研ぎのお手伝いに行かせて頂きました。
刀鍛冶さん達が各地でもうかなり長いあいだ続けておられる活動だそうです。
今回は多数の応募の中から抽選で40名弱のちびっ子が参加しました。小学校低学年の子が多かったかな。女の子も多数来てくれていました。
敢えてちびっ子達が写らない様に撮ったのでこんな写真ですが、皆一所懸命槌を振るい、全員が頑張って五寸釘ペーパーナイフを作り上げる事が出来ました。
私が研ぎを手伝った子達、もれなく全員「ありがとうございました」と言ってくれました。 みんなエライね。
私も小さい頃、自分で作ったルアーやナイフなどに、もの凄く愛着を感じ、ずっと大切にして居ました。
研師になった今でも、自分で作った小刀には嬉しくて仕方無い気持ちがずっと続きます。
このちびっ子達も刀鍛冶さんといっしょに作った五寸釘ナイフから様々な事を学んで欲しいと思いました。
今回は講師として刀鍛冶6名、研師2名の参加でした。
ペーパーナイフを研ぐ砥石は、ホームセンターで売っているグリーンカーボンの荒砥でかなり軟らかい石、それ一本で完了です。
ちびっ子達に研ぎ方を教えながら、最後は研師が研いで仕上げてあげます。
刀鍛冶さんが前工程のベルトサンダーでほぼ仕上げてくれていますので研師が研ぐのはほんの2,3分でしょうか。
今回参加のもう一人の研師。 私より大分年下です。
以前内曇を引く所を見た時、これは凄いと思っていました。
今回たった一本の荒砥でちびっ子が作ったペーパーナイフをちょっと研ぐだけですが、上手い人の動きは凄いです。
刀職は展覧会の催しなどで刀剣研磨の実演をする機会などがあるのですが、この人の横での実演は恥ずかしくて出来ないですね。
また新たな目標が出来てしまった。