佩き表

片面
朝から終日押形を描く。
佩き表の七割ほど出来たでしょうか。
今日はこの辺で集中力の限界です。

私は例えば新刀の深い匂い口も、古刀の繊細な働きも基本的に筆一本で済ませてしまうタイプなのですが、今回は二本で試してみた。 なかなか良い具合。
もしかしたら備前伝には一本では限界があるのかも知れない、が、わからない。
上手な人が描いた原本が有ればどれ程価値ある手本となるだろうか。
これは刀の研磨でも他の仕事でもなんでも同じだと思うが、好みの上手な研ぎの刀があれば、その刀をずっと手元に置いて手本としたいと思う。 しかし現実ではそうも行かず、ただ試行錯誤を繰り返す。
身近に手本となる人が居る人は大変恵まれている。
そう言う環境にある人はその価値を理解しなければならない。