おたふく

昨日おたふく槌をもらいました。

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とりあえず自分の使い易いバランスにダッーっと削る。

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今日気が付いたのですが、彫金台を使う様な仕事は下地研ぎ用の研ぎ舟の上で行えばいいんですね。
何年も何年も、鉄粉や鉄の削りカスの掃除に時間を割いて来たんですがなんでそんな事に気が付かないかね・・・。



さきほど角留めを彫っていたら子供が起きてしまい叱られました(; ;)
確かにこの時間にタガネはまずい。 
反省。

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道具類ほか

欲しい道具(含、砥石・仕事本)と絶対必要な道具を分けないかんね。
じゃないとずっと赤字に成る。
夕方歩いていたら「にいちゃんカメやるわっ」っと知らんおっさんに4,5センチの子亀を手渡された(裸で(カメ))。
ゼニガメってやつでしょうか。 
可愛いもんだ。



手すりの角度が

昨夜から家の階段の手すりの角度が異様に急角度に見える。
目が変わったのか。
昨日で終わると思っていたが今日も急角度だった。
何か劇的に出来る様にでもなったのかと期待したが、何も変わらず。



土地が

今日は3時間ほどダーっと飛ばして色々と勉強をさせて頂きに行きました。
普段からやっている事も本職のレベルは遥かに高い。
大変勉強になりました。 ありがとうございました。
帰りに少しホームセンターへ。
欲しい物が沢山有る!と嬉しがっていたが、聞いてみるとこれくらいの物は普通にホームセンターに置いて居る物だそうで・・。
京都は全然ダメ。 とにかく土地が無いのでひたすら品揃えが悪い。

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平成24年 10月 京都支部刀剣入札鑑定

午前中、お東さんへ。
度々書いてますが市内の有名な所にあまり行っておらず、この東本願寺も初めてです。
ちょっと、他のお寺とはスケールが違います・・。
床板の厚さ、凄いです。
何十本有るのか知りませんが巨木の柱、凄いです。 
この木目はケヤキですがこんな巨大ケヤキ柱がこんなに沢山・・・。
明治の建物だそうですが、本当に凄い。 
うちの田舎から伐り出した巨木が三十三間堂に使われていると言うお話は聞いた事がありますが、こちらでもやはり使われているのでしょうか・・。
さて、入札鑑定。
一号 刀
二尺二、三寸。 身幅少し狭い。 重ねは応永の雰囲気。 手持ち重い。ハバキ付近が極端に反り先は極浅い反り。
地錵よく付き地景も。 良い地鉄。 師光風の低い互の目。 足が刃先に抜ける部分多数(欠け出しと言う意味ではなく。刃先に達すると言う方が正しいですかね)。 細い二筋樋。両端に寄るので樋と樋の間が広く、樋先は七分ほど下がる。
備前風ですが造り込みや出来など色々な部分に少し違和感を覚える。  こう言う出来が有るかどうか全く知りませんが千子正真と入札。
二号 脇指
尺六寸ほど。 片切刃造り(表切刃、裏平身)。 切刃部に横手の有るタイプで刃三つ角が張る。なので裏の平身側は見慣れない人には異風に見えるかも。 切っ先はこのタイプにしては少し詰まる。
詰む鉄。 匂い口深く間の詰まる互の目。
一見親國の様ですがこの造り込みの親國だと彫りのイメージがある。 刃中の働きの中に匂いの付き方が逆転した箇所が多く、播磨大掾によく見る気がする。    播磨守忠國と入札。
三号 刀
二尺四寸台か。 ヒラヒラ。 鎬地強く柾。 直調湾れ。 匂い口深いが刃中に足は無い。少しばさける。 帽子の返り深く止めが固い。
造り込み等江戸新刀。 ばさけと返りから康継と少し迷うも兼重か。  足が無いので和泉守で。 和泉守兼重と入札。
四号 脇指
尺五寸程度。 幅広で大切っ先。 地錵よく付く。 平地中央付近全体に杢目が目立つ。 刃先までよく錵る。
大変よく出来た刀だと思う。 虎徹に入れたいが・・・彫りも無いし。 それだと多分外れるので伯耆守正幸と入札。
五号 大太刀
三尺くらい。幅広。反り深。大変重い。 色々複雑な互の目。 焼き幅広い。 刃中の働きは乏しい。
印象は古三原(出来は末風)。 それ以上時代が上がる事は無いでしょう。
古一文字で同然と言う声が聞こえてしまった・・・。 
困った・・・と言う事で、長船秀光と入札しておこう。
 時代違いイヤ
 イヤ
 当
 当
 能
一号は時代違いをやらかしてしまいました。 こうなってみると、この反りの異風さと、ぱっと見古く見える地刃から一発で当てないと全然ダメだった事が分かります。 研ぎ減りで足が刃先に達しているのだと思って一切全く思い浮かばなかった・・。    大慶直胤と入札。
二号。二札目で何故これに入れたのか全く覚えていない。 出羽大掾国路と入札。
三号。とりあえず点数をもらおうと心変わり。一文字と入札。
 当
 同然
 当
 当
 同然
一号 刀(太刀銘) 荘司筑前大掾大慶藤直胤(花押) 文政十二年仲春
二号 脇指      於大坂和泉守國貞作之
三号 刀       和泉守藤原兼重
四号 脇指      薩州正良 天明六年午二月
五号 太刀      備州住則包 建久三年十一月吉日
五号太刀は奉納刀だそうです。時代等はともかくよくぞこの健体で残っていてくれました!

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切り取った

昨日書きましたが刀剣美術の名刀鑑賞を切り取った。
重複分も有りそうな気がしますが一々調べる事は無理なのでひたすら切ったらこれだけありました。

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以前からファイルしていた分を出してみると結構な量です。

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全て全身押形ですし濃い解説ですし、大変素晴らしい資料です。
しかしこれをファイルしていてもガサガサ感が面倒で見辛く、場所を取る割りにあまり活用出来ないのが現実・・・。
こりゃデータ化した方がいいですね。
A3スキャンに入らないし自分で行うのは時間がかかるので業者に頼もう。



久々に

久々に「研磨記録」のページを更新しようと少し調べ物を・・。
刀剣美術巻頭の名刀鑑賞は全身押形なので、切り取ってファイルして居る方も多いと思います。
最近の名刀鑑賞はその為に切り取り線が付いてますね。
以前は付いていませんでしたのでカッターで全部切り取っていました。 
そう言えば切り取り線が付いてから一度も切り取ったことが無い。 せっかく付けてくれたのでまた切り取らないと。
で、調べ物をしようとファイルを出してきたら、楽しくてついつい色々見入ってしまい作業が進まず。。

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相伝の

新作刀の相州伝の窓明けをさせて頂いた。
視野が狭くなると、良い刀に研ぎ上げる事を目指さずに、上手い研ぎをする事を目的にしてしまいがちです。
上手い研ぎとは本来刀に合った研ぎな訳ですが、所謂テクニックに走ってしまうと言うやつですね。
しかし、刀に合った研ぎをするには高度なテクニックが必要な訳で、言いたい事を上手く説明出来ませんが・・・。
今日はその辺の所を大いに反省する結果と成った。(この刀についてはこうで有る事は先日来分かって居たが、今日実証された)
別件ですが、中古研ぎの派手な丁子。
そこそこ手を掛けて研いでは居るがやけに刀身全体の焼き頭がもりあがる。(谷の凹みが激しい)
これ研いだ研師がこんなにシャクッてこんなに凸凹にするかなぁ・・・?!
仔細に見るとフクレが複数有る。 
しかしこの下地にすれば全く同化する。



砥石の日

本日は10月14日。 
10・14の日、即ち「砥石の日」と言う事で、京都天然砥石組合主催の「砥石の日」のイベントが京都市勧業館(みやこめっせ)で行われましたので田中刀匠をお誘いし、行ってきました。
今年で第27回になる催しです。

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江州産、城州産、若州産の天然仕上げ砥石がずらりと並びます。

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こちらは主に菖蒲谷。

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こちらは刀の世界で内曇と呼ばれる砥石など。

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人造砥のコーナーも有り、大変興味深い品も。
田中刀匠もメーカーさんと色々話し込まれておりました。
最近PAの砥石を買ったのですが、こいつが使えればちょっと面白い。
しかし考えてみると、10年ほど前にこの原料の石は使った事が有る事を思い出しました。 確かあれは良い石でした。
欲しい天然砥石は多数ありましたが、数万円~10万円程度しますので衝動買い出来るものでもなく、今日はとりあえず様子見と言う事で・・・。
砥石の良否は値段で決まる物ではありませんので高いから必ず良い石とは限りません。
10万円出しても20万円出しても使えない物は一切使い物に成りません。(特に刀剣用の場合、使える質の範囲が極めて狭いので)
今日は日差しも強くなく、気持ちのよい空気でしたので帰りは駅から歩いて帰宅。

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昔、京都の刀剣会で市内の寺社に残る刀剣の調査をしたそうですが、出るは出るは、相当数の刀剣類が眠って居たそうです。
この神社にも聞いてみましたら有りました。