セン

昨日から樋直し。
普通の樋センで直していましたが柔らかい刀なので”手セン”と言うのでしょうか、ハイスでそれを作り使う。
頻繁に行なう仕事ではないので慣れない人にはこの方が使い易いかも。



お魚

私、お魚が好きです。
なのですが生臭さとかは苦手と言うちょっとヤワな魚好きです。
今日は先日頂戴した日本海のおいしいお魚を頂きました。
私、お魚好きなのですが皮とかはちょっと苦手と言う魚好きにあるまじきヤワさです。
しかしそんな私でも今日のお魚は、皮もヒレの付け根の小さく取り難い身さえも惜しくて全部口に運びました・・・。
 また別のお話ですが、ちょっと運転中にTVでやって居ました。
「さんまの丸干し」って世間ではあまり知られていない物なのですねぇ。
私の田舎では日々食卓にのぼる当り前の魚です。 
って言うか「また丸干しか・・・」と言う感じですけど。
番組中、スタジオでさんまの丸干しを口にする出演者さん達、美味い美味いと大絶賛でした。
そうなんです。 昔は”またか”なんて感じだったのですが、実は本当にもの凄く美味しいものなんです。
もしもまだご存知無い方は、ちょっとネットで検索して頂くと沢山出てきます。
ペタッっと薄めでよく乾いた感じの物は正直あまりお勧め出来ません。
なるべく胴丸で肉厚で乾きの中途半端な物が絶対美味いです。(本当は自家製が一番美味しいのかも)
焼き過ぎはアウト。 
”まだでしょっ”と言う位がベスト。
出ないとは思いますが、もしも京都のお店で出たら、味は一尾2000円以上の価値かなぁ・・。
本当は数十円ですけど。
あぁ久々に食べたくなりました。



無題

「pushmail」の設定、おバカな私にも解る様に解説してくれているページは無いでしょうか・・。
たまにブログを書いたと思えばこんな内容でした。



今のうちに

怪我で手が使えないうちに押形をとる。

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化膿せず治ってるのでもう仕事が出来ます。



艶で

今日は日常の研ぎで切る上限と思われる程度に派手に指を切った。
刀身30センチほどの距離をいってしまったらしく進んだ道筋がついていました。
当って深く切る事は過去にありますがそんなに長く進んだのは初めてです。
包丁の刃だったら終わってますね・・・。恐ろしい。
骨に当る感覚は無かったので瞬間接着剤でとめてます。
さて、もしかして過去に載せたかも知れませんが写真を探してたらこんなのがありましたのでUPします。
どちらが良いとか言う意図では有りませんが地艶の違いでこうなると言う写真です。

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全く同箇所ですが、薄い艶と厚い艶の違いです。
艶の大きさは覚えて居りませんがこの肌だと大きさも違うでしょう。
どちらもさほど硬い艶ではなさそうです。



コアな的に 。

昨日、現代人に直刃を理解する感性が有るのか?と言う内容を書きましたが。
まじめに説明すると複雑だとは思いますが、昔の人も一目見て直刃Amazing!なんて思わなかったと思います。
どの時点で評価されたかの線引きは明確なのかどうかは知りませんが、一応古い時代も多くは旧来の踏襲と言うわけでしょう。
しかしです、古い時代には基本的に全ての物は手作りです。 身近にあるどんな物も一点一点手間を掛け作られた品です。
また一般人自らも大変な時間を掛け何かしら作った経験を持っていたはずです。
人が作った物を手に取ればその品がどう言う工程を経てどれだけの技術と日数で製作された物かと言う事を感じ取る事は当たり前に出来た事でしょう  



直刃

最近、古い直刃の短い物を研磨させて頂きました。
直刃の小さい物で昔から最上の評価を得ている刀工には新藤五国光や藤四郎吉光それに来国俊などおります。
それらを最上とした、刀をみる側のセンスは凄いですね。
仮に現代日本に日本刀文化が存在しなかったとして、ある日突然古い刀が膨大な量発見されたとする。
そしてなぜか研磨技術も今と同等にあり、刀は美しい物だとして受け入れる事になったとして、新藤五などの直刃をどこまで評価出来るでしょうか・・・。
現代人にその感性はあるのか。。(現在の評価は旧来の踏襲ですので)



乾かすかんじで

やりたい事も沢山あるのですがとりあえずやらないといけない事を進めております。
やらなければならないと自分に言い聞かせて進めているのが本当のところかも知れませんけど。。
先ほど書き上げた押形を本棚にはる。

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乾かす気持ちではありますが、実は押形って墨で描いても水墨画などとは違い水分は殆ど有りませんから乾かす必要もないのですが、すぐにファイルに入れるのも面倒だし全身だと置き場所が無いしと言う事で結構長期間ヒラヒラとしている事が多いです。(多分全身押形を描く方は「そうそう(^^)」と思ってくれていると思います)
下の短刀は珍しく手元に残る全身押形になります。
描く時は本当に長い時間かけて良い物に仕上げようと頑張るのですが、描き上げたものに対して全く未練がありませんので今までで手元に残って居るのは一枚だけです。 
これで二枚目。 (部分押形は自分用で記録として残させて頂いております。)
これって研磨の仕事によく似ています。
研ぎをずっとやってきたから頑張って書いた押形にも全く保存欲が無いのかも知れません。
あぁ・・でも一応PCには取り込んでますねぇ。 未練有りじゃないですか。。 そのへん大目に見てやって下さい。



仕上がり

二尺八寸太刀、今仕上り。
一寸は3.03センチ。 
僅か一寸の差でも様々な面で、もの凄い差が生じるのが刀です。
バランスとは本当に微妙で繊細。(重さの事ではない)
繊細な感覚を持った人が造った刀が好きです。
明日もはやいのでねよう。