完成
今日で完成を
図引用紙着
紙届かず
押形用紙は未だ届かずです。 スケジュールはこうやって崩れて行きます・・。(もっと余裕を持って組まないのが悪いのですが)
昨夜はキーボードが壊れた。
今日買いに行った。
大型家電店いいよね。
40個位の中から厳選しました。
使い難くい(笑)
烏丸御池下ルの京都伝統工芸館へ行ってみた。
「10月27日は臨時休業です」と・・。
私は間が悪い。
こんな日もありますね。
久々に全身
ながらく全身押形を描いておりませんでした。
全身をとれる紙が無くて・・・。
先週やっと見つけて注文しています。
明日には届くでしょうか。
ちょっと前に押形の上手な人にコツを教えてもらったのでそれをやってみよう。
好きだけでは出来んとか
最近ちょっと調子にのってまして今まで出来なかった事が幾つか出来る様になりました。
絶対不可能と思っていた事でも人間やれば出来るもんだと思い嬉しい。
「刀研師やってます」と言うと「好きじゃないと出来ない仕事やなぁ」と言われ、そして直後に「いや好きだけじゃ出来んやろぉ」と言う事になるのがいつもの流れです(^^)
どれも正しいのですがしかし結局は好きなんでしょうか。
好きじゃない事を是だけ多くの時間やれない。
切刃
南北朝時代の片切刃造りを研磨していますが、切刃の刃取りはかなり手間が掛かるものです。
切刃内で納まる刃文の場合は何の問題もありませんが、切刃の鎬筋を越える焼刃が有る場合、かなりの手間が掛かります。
詳細は省きますが普通の形状の刃艶では刃取る事が出来ませんので数ミリ~1ミリ以下の幅の刃艶などを使い丹念に刃取ります。
過去、切刃も多く研磨させて頂きましたが大体が想定を大きく超える研磨日数となってしまいます・・・。
片切刃造りでぱっと思い浮かぶのが、南北朝期各国の相州伝、慶長前後の堀川系列・越前・肥前、そして海部などでしょうか。
海部などを除けばほぼ彫り物が有るものですし実用向きとは思えませんよね、この造り込みは。
実際に斬っている方にお聞きするとやはりかなり斬り難い造り込みだと言う事でした。
実用以外に大きな意味を持っていた刀の様です。
平成23年 10月16日 京都 入札鑑定
今日は入札鑑定会でした。 本部からです。
一号 太刀(刀?)
定寸ほど。 少し細め。 磨上て茎尻に銘か。
丁子。 総体に華やかで出入りは少なく焼き高めだが房は大きくない。
刃中は暗い箇所が多い。
よく映るが乱れを見せるスペースが無い(磨く前の鎬地を見たい!)。
少しだけ湾れ込んであとは素直に進み丸。
鎬地は板目が強く流れるので柾状。
福岡一文字ですが個銘は一切分からないのでとりあえず福岡一文字吉房と入札。
二号 刀
反り浅定寸ほど。中鋒延び。
かなりザンぐっていて堀川は間違いない。
ちょっとザングり過ぎ・・。
出羽に有り勝ちな刃文構成ですがここまでバサけた出羽は知らない。
國廣の芯の有る匂い口とはかなり違う。
堀川でしょうが國廣には入れたくない出来ですので藤原廣實と入札。
三号 短刀
重ね強烈に厚い。 棒樋。
地景で大きい杢を。 沸える。
本によく載っている短刀だと聞こえてしまいました。
そう言えばこの刃中に有る色変わり部分、研師としてはかなり気になりますが何か
の本で見た覚えが有ります。
多分清麿でしょうが関西で普通に暮らしていると清麿を手に取る機会はそんなに多
くありませんので経験不足
は否めずこう言う出来だと他の山浦と迷ってしまいます。
清麿と入札。
四号 刀
全体に反る。 先まで身幅広く鎬狭く刃が低いので地鉄面積が広い。
こういう刀は研師の腕の見せ所でしょうか。 地鉄をちゃんとするのに何日も何日も
兀兀とこなします。
三本杉は2,3個。
二代兼元と入札。
五号 刀
長い。 反り浅。 鎬狭。 涛乱。 庵高。 包貞の鋒形状。
越後守包貞と入札。
当同然
当
当
当
当
一号 刀 大磨上無銘 福岡一文字
二号 刀 藤原廣實(堀川)
三号 短刀 源秀寿(清麿) 天保五年仲冬 為涛斉主人作之 (重要刀剣)
四号 刀 兼元(二代孫六) (重要刀剣)
五号 刀 坂倉言之進照包 延宝八年二月吉日 (重要刀剣)
一号は大磨上無銘でした。
三号の違和感は初期作だからですか。今更ですが勉強になりました。
大和物
今日は出先にて大和物を拝見。
かっこいいですねぇやはり。
度々書いていますが私大和物が大好きなんです。
大和物でも実際拝見する刀で大和然とした造り込みの物って以外に少ないんですよ。
説明では鎬地の幅が広く、鎬が高くとか言われるじゃないですか、しかしどうしても極めありきの解説になりますので実際はその特徴がさほど顕著でなくともいつもの解説が使われてしまうんです。
そうすると大して鎬幅が広くない、大して鎬が高くない物にその解説が当てられてしまい、結果それが大和物の造り込みであると認識してしまいます。
「大和の造り込みって言うても微妙なもんやなぁ・・」と少し思いつつもそれが基準となってしまいます。
しかし有るんですよ実際に。 本当に鎬が高く、鎬地の幅がうんと広い造り込みの物が。
刀って鎬地の幅は狭い方がカッコいいと感じる人の方が多いと思うのですが、その感性を持った人が見ても本当の大和物の造り込みを見れば「それもまたカッコいい!」と感じる方も多いのではないかと思っています。
しかしその大和物の造り込みのかっこよさを決定付けるには上手な下地研ぎや、上品な磨きが要だと思います。
棟角、小鎬を全部けってしまった下地や鎬が高い事でより強調されるはずの三つ頭が無くなってしまっている様な研ぎではせっかくの造り込みも台無しです。(鎬が高い場合、松葉先が細ると構造上必ず小鎬先が上がってしまうので、水心子の刀剣弁疑的な形状には持ってゆけないものなのですが、全体の下地がしっかりしていればかなり小鎬が上がってしまった鋒でもさほど見苦しくは見えないものです)
磨き地に関しては好みの問題も大きいのですが、私は肌目や黒味を抑えた大人しい磨きが好きです。
そう言う磨きは難しいのですが・・。
いつか持ちたいです。 大和物を。