一文字が見たい事とうなぎのきもと

先日嫁に隠れてリカーマウンテン(酒屋)で「うなぎのきも」の缶詰やらサンマの蒲焼、ぴり辛ツナなど、普段あまり口にする事の無いちょっと珍しい缶詰類を買いました(サンマの蒲焼は缶詰としては一般的ですね)。
個人的勝手な想像ですが、おそらく一括大量仕入れにより売値も抑えているのでしょうし、今買っておかなければ、この商品が捌けると次の入荷は無いかも知れない・・っと考えてしまい、ついつい見つけた時に買ってしまいたい衝動に駆られます。(本当に珍しいと言うか、美味そうな物は400~800円くらいするのでカゴに入れる事は有りません(^-^;)
私の様な仕事の人間は嫁さんと24時間一緒に居る訳ですから、ナイショの缶詰などはどう頑張ってもすぐにバレてしまいます。
エコバックを持って行かなかったのでビニール袋代に5円かかった事を一喝され、シュンとしていた訳ですが、「うなぎのきも」の缶詰がどうにも気になり、楽しみにしておりました。
今日、いつもお世話になっている方の所に用事でお邪魔したのですが、帰りに「たまちゃんこれ持って行きっ」っと日本酒を頂きました(^O^)♪  度々頂く私の大好きな原酒です。
今日も一日頑張って働きましたので、楽しみにしていた缶詰と美味しい事は分かっているお酒を開けます。

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ただの缶詰ですがちゃんとお皿に盛ると美味しそうに見えます。
さてさて、私、うなぎの肝なんぞを戴いた事は数年前まで有りませんでした。
何年か前に、三島の佐野美術館で一文字展が開催された時に日刀保京都支部から見学に行き、その帰りにうなぎ屋さんに行った時に初めて戴きました。
以前もブログに書いたかも知れません・・。(書いてました) うなぎ、うなきも、山椒、全部おいしい(*^ー^)ノ
そして大量の一文字、もう一度ゆっくり見たいです。(もちろんもう一度や二度では見切れる物ではありませんが・・・)
ところで缶詰の「うなぎのきも」なんですが、美味しいです! 
確か1~2百数十円のはずですがこれだと大満足です。
ちょいクセが強めなので、アルコール度17,8度の原酒にはちょうど良い感じですね(^^)
あぁっ・・七味屋本舗の山椒を振るのを忘れておりました・・・(T-T)
またの機会に試します。
佐野美術館では、「日本刀の匠たち―私の最高傑作」が平成21年9月5日(土)-10月18日(日)まで開催されます。



差し込みのつづき

某氏がやたらとタブロイド系のネタに詳しいので以前から不思議に思っていたのですが、聞けばネットのトップページをlivedoorにしているとの事。
なるほど納得の下世話なネタ満載です(^-^;
つまらぬネタのオンパレードですが全部クリックしてしまう、つまらん私。
yahoo!はお気に入りへと降格しました。
ちょっと久々の押形です。

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これだけ刃中が沸えていると、どう簡略化するかが決め手なんだと思います。 難しい。
差し込み拭いが入りました(押形とは別の刀)。

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先日のブログでは書き忘れたかも知れませんが、刃取りをした刀では得られない雰囲気を差し込み研ぎは持っています。
鉄肌拭い、差し込み拭い、それぞれ違った魅力をもっていますね。



差込

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「差し込み研ぎ」と言う研ぎ方が有るのですが、明日は差込拭いの作業を行いますので今晩は拭いを作ります。
差し込み研ぎと現代多く行われている研ぎ方の一番の違いは、「拭いの材料」と「後刃取りを行うか行わないのか」と言うところです。
通常の研ぎの場合、拭いの原料は鉄肌ベースの物を使います。
この場合、拭い原料の硬度は高いものですから刀の焼刃にも良く効いてしまい、地部と共に刃部にも黒く拭いが入ってしまいます。
このままですと、刀身全体が真っ黒くなってしまいますので「刃取り」と言う作業を行います。
差し込み研ぎの場合、拭いは砥石の粉や磁鉄鉱を原料とします。
砥石の粉の場合、細名倉や鳴滝、対馬砥等を使うのですが、天然砥石ならば程度の差はあれ何でも有る程度刀身を黒っぽくは出来るのではないでしょうか。  内曇はダメかな(^-^;
(細、鳴滝、対馬は何度も使いましたが、結構使えました。今は磁鉄鉱が好きです。)
 これらの差し込み原料は鉄肌などの場合に比べると、地部により強く作用し焼刃に対しあまり拭い効果を発揮しませんので、結果的に焼刃は白っぽく浮き立ち、差し込み拭い独特の味わいを出す事が出来ます。
では、何故後刃取りが必要となる鉄肌拭いなんぞを使うのか?!っと言う疑問も出、差し込み研ぎを”幻の技術”的な感じで珍重するお話もよく聞きます。
なんででしょうかね・・・。
鉄肌拭いは凄く優れた拭いなんですよっ(*^ー^)ノ
色々と良い点があるので全ては書きませんがまず、
 弱い力でも短時間で黒く入れる事が出来ます!
これは地艶の効き具合も大きく作用しますので一様では有りませんが、差し込みよりは断然この程度は大きいです。(そもそもどこまで黒くしたいのかと言う点で差し込み、鉄肌それぞれで各研師の好みは大きく違いますが)
この事は、「地肌を倒さない」と言う大変大きなメリットが有ります。
差し込み拭いは鉄肌に比べ、黒くする力が弱いですから、鉄肌と同程度の黒さにするには力や時間が掛かります。
結果、肌を倒したりその他の不具合が起こる事があります。(これも上記カッコ内の理由によりさまざまです)
 また鉄肌拭いの場合、差し込み拭いでは得られない照りや潤いを得る事も出来ます!
これも鉄肌拭いの原料独特の効果ですが、拭い原料配合の調整により、地部の照り具合を操作したり、青みなども拭いの効果による事も多く有ります。
この二点だけでもそれに関連して地沸や地景が強調されるなどの効果が付随する事も多々有ります。
そして忘れてはならないのが「刃取り」の効果です。
刃取りは拭いで黒くなってしまった焼刃を単に白く戻すと言う事では無いものなのです。
書き始めるとかなり長くなりますので止めておきます・・・(^-^;
刃取りに対しあまり良い印象をお持ちで無い方に出会う事もまま有りますが、より深く刃取りの事を知って頂ければ必ず良い方向にも見て頂く事が出来ると思っています。
差し込みの拭いを使用して、その後通常研磨で行う後刃取りをしたらどうなのか?と言う事ですが、先に書きました様に差し込み拭いの場合は地鉄の色合いが地味な仕上がりになるのものです。
ですので特に好みなどの理由が無ければ通常は鉄肌拭い~刃取りと行うのが一般的です。
さて、ではなぜ差し込み研ぎをするのか?!ですね・・。
色々ありますが、その方が良い場合があるのです。
匂い口締まり気味で鎬筋を大きく超える刃が連続する物や、皆焼などです。
鎬筋を超える様な高い焼刃を刃取る場合、鎬筋に掛けて刃取ると見苦しく成る場合が多い物です。この場合はその下で切るのですが、あまりに連続する物を切り過ぎるのも精彩を欠きます。 その様な場合は思い切って差し込みにした方が良いと思います。
しかし差し込みにする場合、地鉄がある程度以上整って居る事が条件ではないかと思います。
地が荒れた物を差し込むと、その荒れた部分ばかり目だってしまいますのであまり荒れた物は鉄肌拭いで押さえ、刃取りで目立たなくする方が無難な場合も多いでしょう(*^ー^)ノ
あと、古研ぎで差し込み風になって大変良い味わいを出している御刀が有ります。
この中には元々は刃取りをして有った物も少なからず存在します。
打ち粉による永年にわたる手入れで刃取りが薄れ、差し込みの様な状態に成った物です。
刀身表面は打ち粉などによるヒケ傷だらけですが、映りが有る物などはそれが大変強調されて、なんとも言えぬ良い雰囲気になって居る事がありますね。
こう言う状態の御刀を研ぎなおす場合は大変苦労します。 元の味わいを出すのは至難の業ですので・・・。
わぁたまにまじめに研磨の事を書こうとすると変に長くまとまりが無くなってしまいます(;-_-)
多分大事な事もスッポリと抜けて居たりするのでしょうねぇ・・・(-_-; 
なにより頑張って拭いをすらなければ・・・。



満天の

またお盆のお話です。
一年に一度か二度しか無い連休ですから子供よりも親の私の方が断然気合が入っているんです(^-^;
僅か数日の田舎滞在でしたが、

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海の見える畑でお弁当を食べ、

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中高生の頃、私の鮎釣りのホームグラウンドだった川で遊び、

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京都の100均で見つけた昔懐かしい飛行機のおもちゃで遊んで、息子・・ではなくお父さんは大満足でした。
それにしても100均の飛行機は懐かしいです。
6,7歳の頃でしょうか、毎日遊んでいました。 少し太めの輪ゴムで飛ばすんです。 一回転してくれます!
先日お盆前の風の強い日に大きな公園で飛ばしたら風に乗って4~50メートル上空に上がり(ちょっと言いすぎました・・・3~40メートルです(^-^;)、数十秒降りて来ませんでした(*^ー^)ノ 息子呆然、お父さん大興奮。
小四の頃、田舎で紙飛行機が流行り(基本形紙飛行機)、六年生の子が飛ばした紙飛行機が風に乗って校庭から離脱、ダム湖上空で長時間空中停止した光景を鮮明に思い出しました。
さらに、おなじく小さい頃、私の兄と従兄弟とで田舎の山の山頂付近にある田んぼでフリスビーをしていた時、谷底から吹き上げる上昇気流に乗ってフリスビーが一瞬ホバーリングしたのですが、それがとてつもなく長時間に思えていつまでも忘れられなかった事(実際には1,2秒なのでしょう)などを思い出しました。

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フリスビーの田んぼ(母の実家)。 ここは異様な数の蛍が飛びます。
http://blog.murablo.jp/sinsinsaisei-totsu/  
↑こちらのブログで偶然祖母ちゃんちのフリスビー田んぼを発見したので勝手に画像を使わせて頂きました・・ルール違反かな・・(^-^;?!すみません。
意味の無い事を書いていますと他意無く話が広がってしまいますので、取り留めの無い事に話題が及び滅裂になってしまいますね(^-^;
題が「満天の」ですので書きたかった事はこれなのですが、 ・・・ 星を見ました。
息子がNHKの「おさるのジョージ」が大好きなんです。
「おさるのジョージ」でジョージが星の数を数えるお話が有りました。
しかし京都市内では頑張っても星は数個しか見られません・・・・・。
ですのでなんとか、ジョージみたいに数えきれない星を見せてあげたいと思っておりました。
悲しいかなもうすっかり忘れかけておりますが確か私は田舎に居た頃、毎晩のように天の川を見ていたはずなのです・・・。
お盆の夜、星を数えに行こう!っと車で息子と山へ・・。
まず私が車を降ります。
「ヴゎゎゎゎっ!。」
息子
「わぁぁーー!」
いやぁ、四歳の子供の感嘆の声を聞けただけでお父さんは大満足でした。
それにしてもこんな空を実感したのは20年ぶりぐらいでしょうか。
そうそう天の川はこんな感じでした。
ほんの少しの間この空を眺めていれば、幾つかの星は尾を引きながら消えて行きます。
「満天の星空」と言う表現はよく聞くのですが、実際のこのスケールはとてもそんな言葉では表す事が出来ません・・・・・。
 素晴らしい出来の御刀は、写真や押形などではとても表しきれないと言う事を星景と関連付けて書こうと思っていたのですが、「御刀」、「星景」どちらに対しても失礼な気がしてやめます。