映画「日本刀の美」

私もお手伝いさせて頂きました映画「日本刀の美」のスクリーニング&トークイベントが開催されます。

日本刀の美_J_flyer (nagano.art.museum)

受付終了まで僅かとなっております。ご興味のある方は是非!
(上映後、主演の大塚優希さん、大江利哉監督、河内一平刀匠らによるアフタートークがあります)

「日本刀の美」 スクリーニング&トーク | イベント | 長野県立美術館 (nagano.art.museum)



筆を

今まで50や100ではきかない数の筆を使って来ましたが、やっと見つけたかもです。好きな筆を。
長い道のりだった。。
とはいえ過去にも何度か同じような事を言った気もするが。しかし多分今回は大丈夫。
とりあえず好きになった筆が激安筆で良かった。高いのは困ります。
筆も随分値上がりし、始めた頃から考えると物によっては2倍程度になっている気がします。
今回見つけた筆も今は激安ですが突然値上がりする可能性があり、もうしばらく使用して大丈夫ならば大量購入しておいた方が良さそうです。

昨日人造砥を20本ほど注文しましたが、人造砥の値上がりも凄いです。
前回も多分20本ほどの注文ですが、その時よりかなり上がっています。さらにその前から比べたら凄まじい値上がり。
人造砥は値上がりもですが、突然の廃番や原料の仕入れ元が変わり品質が大きく変化する事もよくあります。
好きな砥石は大量購入しておきたい気持ちが常にあるのですが、メーカーによってはロットによる品質差が大きい場合もあって、怖くて大量購入出来なくて。
しかし最近しばらく使っているメーカーさんは、品質の安定感が素晴らしいので、これ以上値上がらないうちに山盛り仕入れておいた方がよいのかもです。



相伝2口

以前研磨した有名な相州伝大磨上げが慶長に見え、いまいち整理が付かず。。
しかし帽子がそれ以外には無く、やはり極め通りと考えるべきなのか。
そんな中、相州伝の本国物ではない刀。初見は「やはり多いよなぁ若い物が・・・」
しかしこの極めのいつもの作風よりも少し出入りが大きく、茎から腰の反りが美しく、何か惹かれるものがあり全身押形の準備を。
照明を整えて再見すると、映りが凄過ぎた。
非常に上手いナチュラルな差し込み古研ぎ。刃や映りを極度に際立たせる臭い差し込み研ぎがもてはやされるのはやはり間違っている。
備前の乱れた映りと同状に全身に沸え映り。しかし相伝備前ではないと思う。この極めをした人は凄いと感心する。
そう言えば図譜には大徳川家伝来とあったので古い鞘書か折紙があるのかもしれない。

別の相州伝の本国以外の刀。全身の経験が無かったので残しておきたく。
久々にこんなにも上手く描けない刀。それ程苦手ではない柾気の働きが多い出来なのに何故に。。
何度も途中廃棄を考えるもとりあえず数日継続中。この工の最近の図譜を見て真似をし余計酷くなるし。
廃棄を避けたいのは輪郭や茎に3時間掛かっている、ただそれだけ。
刀鍛冶さんが焼き入れで失敗した時の喪失感は計り知れないと思う。
新たに描き直したとしても同じ事になる気がしてならず。
とりあえず続ける。