研ぎ場にて

慶長新刀最上作二振り拝見。
慶長新刀は皆個性が強いです。
一つは大変軟らかそうな鉄。 
ここまで軟らかいと研ぐのに苦労する事も有るが、この人のこの質の方は比較的研ぎ易いはず。
応永備前と村正拝見。
しっとりした応永杢が美しい。
応永備前も応永杢の美しい物と末古刀風の地鉄が有るがこの差は何故でしょうか。
どちらの場合も刃の出来は近いと思うんですが。 コストの差なのか、別の理由ですか?
村正は地鉄が良くて好きです。



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金曜から押形。
明日には完成するでしょう。

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どなたの作か

我が家はインフルエンザで大変で、私も仕事と家の事でずっとバタバタでした。
そんな中ですが一つ嬉しい事がありまして。

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室町末期から桃山期の作。
どういう流派の作か、製作当時どう呼ばれていたか分かりませんが、今この手の鐔は「古金工」と分類されます。
写真では現物の色合いを写す事が出来ませんが、とても良い色。
以前拝見した事が有り惚れ込みましたが、私には一生持てないと思っておりました。
しかしこの度ご縁を頂き、私の元にやってきました。
本当に嬉しく、日々鐔箱の蓋を開けております。

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切羽台に魚子タガネで妙な模様を打っておりますが、何でしょう?
古金工のこういう所が好きなんです。
同時に古い縁金具を頂戴しました。

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上が刃方。 この角度です!
分厚い金着切羽を入れたい。
何十年後か分かりませんが。