画像データを

最近も色々と御刀を拝見させて頂く事が出来ましたが、とりわけ心に残るのが、研ぎ場で拝見した来派の極めが付く大磨上無銘刀。
研磨は優しく抑えしっとりと上げ、青白い地鉄。
精美だが地錵が微塵に付き、肌目は研ぎで抑えても刀のよさは溢れ出ている。
尋常でなく冴えた直刃。 
 
これだけ優しく研ぎ上げられているのに、この冴えが出るのか・・・と感動すら覚える。
作域が広いとされて居る刀工ではありますが、首をかしげる位の品に対する極めも散見する中、今回の様な御刀に出会うと嬉しくなってしまいます。
やはりこの極めに対する出来はこうでなくてはと。

画像

原本は手元に無いがPCにデータが残っている大刀の全身押形画像データを出力しにコピー屋さんへ。
ちょっと必要に成ったのですが、すでにデータも残っていない全身押形も多い中、これだけでも残っていて良かった。
こうして紙にしてみると、原本の繊細な部分は全部飛んでしまいますが、同じ様に粗も飛んでくれて相殺です。
私のは粗が飛ぶ分が多いのでコピーの勝ち。

前の記事

刀絵図を

次の記事

京都刀剣入札鑑定会