21年4月19日入札鑑定

本日は本部から先生がお越しになり、鑑定会が行われました。
一号 刀(太刀風)
二尺四寸ほど。 身幅尋常で反り深く(六分ほど)重ね厚めで中切っ先。
肩落ちや尖り、互の目丁子など複雑に交じる備前伝。 足は長くない。 
匂い口大変柔らかい。
乱れ移りが非常によく出ています。
出来は良いも、ぱっとみ大慶です。
 たしか何ヶ月か前の刀美に固山宗次が出ていた気がしたので(本部からの御刀なので)と言う浅はかな理由で固山宗次と入札。
二号 脇差
尺一寸ほどか。 重ね非常に薄く(一分弱か)身幅広く、先反り有り。 三つ棟。
表素剣、裏護摩箸。
刃寄り柾。
地荒れぎみ。
直刃。
帽子丸く、返り深い。倒れぎみ(減りの為か)
 少し大きめなので長谷部国信と入札。
三号 脇差
一尺七、八寸ほど。
身幅尋常(少し狭い印象)。
映り殆ど無い。
互の目、丁子、尖りを間を空けずに詰めて焼く。
帽子表丸。裏尖り気味。
表倶利伽羅、裏摩利支尊天の彫り。
 確かいつかの刀美に末備前能光が本部鑑定刀に出ていたのでと言う浅過ぎる理由で、長船能光と入札。
四号 刀
定寸ほどか。
反り少し深め(六分ほどか)、身幅尋常(少し狭く見える)。
濤乱で、元からと先からの刃がぶつかる。
全体に大変流れの良い焼刃。
匂い口深く明るい。
互の目丸く整う。
焼き出し殆ど無い。
表力強い龍、裏護摩箸に爪、梵字。
三品帽子。
 三品帽子で良い刃なので初代金道と入札。
五号 刀
大切っ先。 重ね厚。 重い。
色んな肌を交えつつも全体に詰み、多少ギラッと肌立ちぎみ。
地斑映りが全体に出る。
直刃調で腰少し湾れ。
少し逆足。 刃中よく働く。
帽子たるみ、表倒れ、裏一文字に焼き詰め。
 青江次直と入札
 能候
 当
 同然
 通り
 当同然
一号、やはり固山の匂い口とは違いました・・・。 何故第一印象に入れる事が出来ないのでしょうか・・・。
    大慶直胤と入札。
三号、これまた全く見えて居ない札でした・・・。
四号、これこそ本当に酷い札でした。
    一竿子忠綱と入札
 当
 当
 同然
 当
 当同然
一号 刀   荘司筑前大掾大慶藤直胤(花押) 文政四年五月日
二号 脇差 長谷部国重
三号 脇差 備前国住長船次郎左衛門尉藤原勝光 永正六年八月日
四号 刀   一竿子忠綱 彫同作 寶永二年二月日
五号 刀   無銘 青江(本阿弥光忠折紙)
私、今日の鑑定刀で100点を取れなければこのままではこの先望みは有りません・・・(>_<) 一号の地鉄と匂い口でなぜ固山と行ってしまうのか・・。 三号の彫りを本部からなので能光と・・・。 四号は論外・・。 精神修養が必要なようです(^-^;

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