貞真(古一文字)

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太刀、銘 貞真(古一文字 / 公益財団法人 黒川古文化研究所蔵)

37回目です。
この太刀は享保名物の鳥飼来国次とともに黒川古文化研究所に寄贈された刀剣類の一つです。
福岡一文字の中でも特に古い鎌倉時代初期に活躍したこの派の鍛冶を「古一文字」と称し、則宗、助宗、尚宗、宗吉、貞真ら多くの著名工を輩出しています。
貞真はこの期の太刀としては異例に鋒が延びごころとなり、また古一文字諸工と比べ、映りが目立たない事が特徴とされています。
本作は地鉄の中から現れる映り気が若干見られるものの、元来は映りの目立たぬタイプの地鉄であり、また鋒も延びごころとなるなど、貞真の特徴が顕著な作品です。

公益財団法人 黒川古文化研究所

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