全身押形 善定兼吉

刀 銘 兼吉(京都国立博物館2018年度館蔵品修復事業に於いて研磨)

京都府支部入札鑑定会が現在の文化芸術会館に移る前、京都私学会館で行われていた当時、鑑定刀に兼吉が出て来ました。その時拝見した兼吉が京都国立博物館に入る前のこの刀です。もう17,8年ほど前でしょうか。。
1の札で、絶対当たりだと思い「当麻」と入札し「イヤ」だった事をよく覚えています。私が過去に拝見した美濃物(志津系以外)の中で3本の指に入る好き度の刀です。
差し表の腰にある小さな尖り刃に気が付けば入札の選択肢は一つ、兼吉です。

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