鉈で

家の裏にあった直径20㎝弱の枯れたキンモクセイの木を切り倒し、ごみ収集車が持って行ってくれるよう、50センチ程度に切り刻みました。
根も出来るだけ掘り、掘り切れない部分は切断し切り株も撤去。
道具箱にあったノコギリは内曇りを切っているので刃が潰れてダメで、目立て鑢で目立てをというか、刃が完全に潰れてるので、小刃を一枚一枚研ぎました。鋸の目立てなんて多分40年振りくらいかもです。
幹や根の切断は、そのノコギリも多少は使いましたが、殆どはホームセンターで買って来た小振りな鉈での作業。
後の3日間筋肉痛になるほどバキバキに鉈を振るいましたし、土中の太い根も土壇払状態にバチバチ切断。
途中埋もれて見えなかったブロック塀の基礎を叩いてしまい大きく刃毀れしたのですが、こんな酷い使い方をしたにも関わらずその刃毀れ以外、小さな刃毀れ一つせず。
うちの田舎では名前は知りませんが先が鳶口の様になった鉈をよく見かけます。かなり大きく厚く重い物で。その切れ味は素晴らしく。
あんなに重ねが厚く、刀に比して異様な蛤刃なのに髭が剃れる刃が付き、そして鉈として長切れする。
実用の刃物はこうでなければ。

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越前下坂某