よい品を
研ぎ場にて名品四振り拝見。
鎌倉初期太刀、鎌倉初期小太刀、末古刀、慶長新刀。
いずれも大変良い研磨。 小太刀と末古刀は同じ手によるものか。
鎌倉初期の太刀、下地が素晴らしく大変勉強に成る。
慶長新刀、この刀工の研ぎは比較的黒めに仕上げている場合が多いが、かなり白っぽい仕上がり。
しかしこの研ぎは非常に手が掛かっており、どの工程も大変上手く、特に磨きなどは絶妙。
強い拭いの仕上げを見慣れた眼には、この白い研ぎは受けないかもしれないが、このタイプの仕上げを単に”拭いが効いて居ないだけ”などと思ってはいけない。
奥ゆかしく大変真面目な研ぎだ。
全身で短い物一振りを仕上げ、もう一振りの片面が出来た。
この後長い物を四振り続けてとる。
何も考えず、ただ作業を進める。