展示されていた刀の
歴博で展示されたいた長い物の一つに見覚えのある調子の刃取りを見た。
http://kyoto-katana.at.webry.info/201209/article_11.html
↑おそらくこの研師と同じ人だと思う。
刃取りの調子には研師の癖が現れるもので、特に強い個性を持つ場合見分けが付く。
上記旧ブログに書いた刀をその後研ぎ直したわけだが、同じレベルの刃取りに持って行く事が出来なかった。
この事でも分かる様に、刃取りの形は刃文の形によって決まるものではないわけだ。
最近派手な刃取りを嫌う内容の発信を度々見る。
そう言う発信をする人が、これは良い仕事だとする物は、酷い仕事の事がままある。
刃取りとは大変難しく、非常に長い年月の修行を要する。
数年程度では刃取りの白い形を作る事すら出来ない。
やりたいが出来ず、全く白くなっていない常態の物をすばらしいと発信してしまってはまずい。
こう言うレベルの物は好みなどと言うところを超えている。
私も刃取りが派手だと揶揄されるタイプの研師だが、実は本人は差込研ぎが好みなのだ。