鋸の引き跡

先日、蔵から出て来たという砥石を見せて頂きました(鳴滝付近から産出の砥石なのだと思います)。
以前も度々書きましたが、砥石の側面に手引きの跡が確認できます。
現在は丸鋸で切断しますので、側面には丸鋸の跡が斜めに残ります。この砥石の様に水平に引き跡が付くのは手引きされた砥石。
丸鋸に変わったのがいつ頃なのか私には分かりませんが、そんなに最近ではありませんよね。
手引き跡は古い時代に産出された証拠です。

大きく重い手引きの鋸。刃は真ん中に小さいのが付いています。
手作業。
一々凄いです。

過去ブログ↓
手引きの | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
砥石が重石 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
天然砥石比較 89~100 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)

前の記事

棚を。

次の記事

鐔を