地艶

しばらく地肌を出す仕事が続いていましたが、今回はある程度抑える仕事です。
地艶工程。ここ数年好きで使用している某山産の巣板で下地艶、その後産地不明の浅黄で抑えたところです。
この巣板は艶仕事で肌がよく出てくれ、仮にヒケが入っても直ぐに取り去ってくれる力があります。
浅黄は出す力もありますが、良い雰囲気に抑える事も出来る石です。




検索ボックス追加

最近HPのブログ表示を大量にしたせいで、サイト内検索ボックスに行きづらくなっていました。(慣れれば行けるんです。各ブログやページの最下部右にあります)
そこで、トップページの上部メニューの右端に虫眼鏡マークを追加しました。(下の画像参照。上部メニューの「ブログ」の右に🔍)
その🔍をクリック!

画面が変わると検索ボックスが出ます!
ちょっと面倒ですがこれで検索お願いしますm(__)m
しかしモバイル表示だとまた違いますねぇ・・・。ブログ記事単体表示の下方にあります。適当に探してください。



内曇りの引き方

下地研ぎは押す動きが多く、切り研ぎも筋違も、しゃくりの動作やタツを突く時も、全て押し或いは突きの研ぎです。
しかし区や横手下などは下地でも引きの動きを使う人は多いと思います。
内曇りの工程に入ると、鋒以外は全て引き研ぎとなります。砥石が効く原理や目的に合った動きを追求した結果がこの研磨法ですが、動きの種類は幾つかあります。(動画は本能寺宝物館での実演で柄巻師松田さんが撮ってくれました)

細名倉の様にしゃくって引く技法


内曇りの丸い砥面に合わせ、砥面形(なり)に引く技法


砥面がフラットな状態の内曇りで刀身を水平に引く技法(刀の刃は自分に向く)


砥面がフラットな状態の内曇りで刀身を水平に引く技法(刀の刃は前を向く)

私は刃引では砥面がフラットな石を使う事が多く、その場合刀身が少しでも上下にブレるとヒケが入ります。ヒケを防ぐため刀身を常に水平に引きます。左手首は固定派も多いと思いますが、私は柔らかくする方が刀身を直線に引きやすく、現在の動きに落ち着きました。
内曇り作業では「砥石を早く効かせる」「地を引き出す」「ヒケで作業を後退させない」、これを意識する中で、機械のように動く今のスタイルになりました。



1月支部入札鑑定

1号 寸延び
若干細い、少し反る。少し大人しいタイプの応永地鉄、刃に近い位置に某状の映り。直刃で刃中乾き少し地側に深い。帽子先一文字風。
表に三鈷剣・梵字、裏に四橛。
応永備前だが、とりあえず盛光と入札。

2号 短刀
幅狭く重ね厚く強めに内反る。地鉄詰んで強く、匂い口深く働く直刃。
以前研磨させていただいた短刀だと思う。
手掻包真(見知り)で入札。

3号 短寸の刀
身幅大人しく反り深めに小さい切っ先、鎬高。
詰み気味で弱い地鉄、白け映り、柾は目立たず九州地鉄。
細直刃でほつれ、帽子細く若干大きい。
完全に末の九州だと思うが、どうしても入れておいたい札があり。。
簀戸国次と入札。

4号 短刀
フクラ少々枯れ、鋭い。板目、少し映る。直刃、沸え荒い。帽子尖り気味。
表護摩箸、裏樋に添え樋。
一番数が多いタイプではないが、別タイプの末備前だと思う。
祐定と入札。

5号 脇差
反り浅く、焼き高く、浅い大互の目。肌詰む。帽子丸い。両チリの棒樋に添え樋。両樋先固く止める
なんでしょか・・・。難しいが、刃の調子が一番近いのがこれだと思う。
大和守安定と入札。


然(当たりだが見知りは同然ルール)
イヤ

イヤ

3号、簀戸国次とは匂い口の質と刃縁や帽子が違うし、ここまで弱い地鉄ではないが、一応入れておかないと後悔するので大丈夫。
しかし次が難しい。九州といっても色々あり。金剛兵衛とは地鉄が違う。よく見る無銘筑紫了戒に一番近いと思うが、この刀は在銘だと思う。在銘の筑紫了戒を入札鑑定で見た事が無いが、果たして出るのだろうか。
筑紫了戒能定と入札。

5号は難しい。。
高井信吉と入札。


然(当たりだが見知りは同然ルール)
通り

イヤ

3号、波平清左、4号水田為家と入札。


然(当たりだが見知りは同然ルール)


イヤ

1号 脇差 銘 備州長船長船康光
        応永卅三年二月日
2号 短刀 銘 包真
3号  刀 銘 波平吉安
4号 短刀 銘 備前国住長船清光 為一若作
        天文廿三年八月日
5号 脇差 銘 陸奥大掾三善長道

5号、大和安定でイヤならば、絶対三善長道に修正しないとダメですね。今思うと裏の中程の互の目2個が長道です。