スキャナを買い替え

押形のスキャンに使っていたA3スキャナーの具合が悪く。
取り込んだ画像の両サイドの色が暗くなり、分割画像が繋がらず色調整に掛かる時間が酷い。
フォトショスキルが高ければこんな作業は簡単なのでしょうが。。
本能寺宝物館に展示中の全身押形パネルも1枚仕上げるのに何時間かかったか分からんほどで。無駄すぎ。
という事で久々にA3スキャナを買いました。とはいえA3はお高いものなのでヤフオクです。
昔はスキャナで刀身画像を作成していたのでそれに適したカメラ機能が必要で、かなり旧型のスキャナしか無理でした。
しかしもう刀身のスキャン画像は作らないのでし新しいタイプでもOK。

とりあえず届くもリサーチ不足でLANケーブル接続の物を買ってしまいそれに気づくまで数時間かかり。。
とにかくもう無理と諦めかけましたがチャッピーが難解な設定も根気強く付き合ってくれ無事認識。ちょっと泣きそうになる。

今までは1枚スキャンするだけでも数分かかっていましたが、数秒で完了。
までも結局その後の技術不足でそれなりに時間はかかります。



全身押形の採拓

最近採拓した全身押形、山城物生ぶ在銘鎌倉中期太刀、山城物鎌倉末期在銘短刀、越中物無銘刀(金象嵌)、越中物在銘短刀、古備前折返銘太刀、無銘青江、年紀入倫光、末手掻在銘短刀、新刀焼け身の研ぎ身、吉岡一文字刀。(重文3,重美1,特重1,重刀2)
焼けっ放しの刀の全身押形をこんなに真剣に採拓した人は過去もしかしたら居ないのではなかろうか。。
丁子が苦手な私ですが、今回の吉岡はやけに早く描けました。やっと体に記憶出来てきたのでしょうか。人より山盛りやらないと体得出来ない。



昔の研ぎ

しばらく前に古研ぎで錆が各所に発生している刀を2口、太刀1口を研がせて頂きました。(室町末期、室町中期、鎌倉末期)
その研ぎが私の大師匠で永山研修所出身の内山一夫先生の研ぎであった事が判明。
内山先生は奈良県の無形文化財保持者で、重文の太刀や直刀(研磨後に指定)など、多くの古名刀の研磨を手掛けています。
先日の3口は誰の研ぎか知らずに見たわけですが、肌目を強調せずしっとり落ち着かせ、刃取りは白さ高さとも抑えた仕上げで、”真面目な研ぎ”という表現がまさに相応しい仕事でした。
内山先生の研ぎを意識した事は今まで全く無かったのですが、おそらく何度も見ているのでしょうねぇ・・・。
刀身の鎺下に研師銘を入れる気持ちも少しだけ理解できます。(内山先生は入れていません)



硬い刀

互の目の現代刀と中河内を差し込み研ぎで仕上げました。どちらもかなり硬い刀。
現代刀の方は刃に内曇りが効きづらい。中河内の方はまたちょっと違う質ですが硬さは同等。
私の場合こういう硬い刀の方が差し込みは上手く仕上がります。



砥石を試す(内曇りと細名倉)

その後さらに30丁、さらに50丁ほど試しを。
結局目当ての研ぎ味の石は見つからず終わりました。

せっかくなのでもう何十年も気になっている細名倉についても。
20代の頃は中名倉と細名倉は天然を使用していましたが、いつ頃からか人造に切り替え、今も人造です。同じく人造細名倉を使っている人は多いと思います。しかし「細名倉は天然じゃないとダメ」という方も結構居られて。
人造細名倉と天然細名倉、比較すると人造の方が砥粒が細かいのは確かだと思いますが、何故に天然が良いというのか・・・。
天然細と人造細を表裏で研ぎ分けてみた事は何度かありますが、明らかに人造の方が仕事が速いです。
改正・中名倉から細名倉を効かせる時間、細名倉から内曇りが効くまでの時間は人造細名倉を使用した方が速い。
「天然じゃないとダメ」と言っている人は人造細名倉をしっかり長期間使用した事がないのでは?と思いつつも、もしかしたら何か別の作用があるのかもとも。
今回はしっかり確かめたく、砥棚にある天然細名倉の内、良いと思う物12本を使い検証。
結果、”細名倉は天然”派を理解出来ました。天然細名倉は面白い。



銘鑑

私の場合ですが刀関連書籍で一番よく使うのは、重刀・特重図譜、刀剣美術、そして日本刀銘鑑です。
重刀図譜や刀美は何かの調べ物でひたすら探してザーッと見るだけの事が多いですが、銘鑑は開くと時間を忘れちゃいますね。
日本刀銘鑑 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区
↑この当時とはまた使い方も大分変りましたが今夜も楽しくてずっと開いていました。
こんな凄いもんをWindowsもまだ無い時代にどうやって作るんでしょか。凄い仕事だ。



砥石を試す

倉庫から持って来たそれらしい石は全部だめでした。
今回は棚のも含め60丁ほど試しましたが全部違う。

そりゃそうなんです。見た目も引き味も、ずっと避けて来た石を探しているわけなので。
元々なんでも使ってみるタイプでしたが、阿部先生に砥石の弾力その他色々な事を教わって以来、更に何でも使ってみる研師だったのですが・・・。
今回もあらためて思いましたが、そろそろ「刀剣研磨には内曇り、鳴滝しか使えない」と思わせる様な教科書というか風潮的なものは改めた方がいいですね。
 天然砥石界隈 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区

にしても、避けて来たにしても、↓こんなに色々あっても1本も無いなんて。。
天然砥石比較 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区
明日倉庫の下の方を探す事にします。
しかし大門君はよくこれに気付いたもんだ。。センスの塊り。
あと勝手な想像ですが、多分彼の身近には包丁研師さんが居た事が大きいのでは。
私も含め、刀研師は砥石を知らなさ過ぎる。



砥石を試す

ちょっと久々に倉庫をガサガサ。
ご近所さんの大門研師に教えてもらった砥石が無いか探します。

9割以上が昔買った物ですが近年の石も3、40キロ程度ありました。

それっぽい砥石を試します。
この様に試すのは久々。こんな刺激をもらえる人が近くに居るのは有難いです。



9月京都府支部入札鑑定

本部から。

1号 太刀(刀?)
少し細身。少し反る。棟先2寸ほぼ直線、先1寸棟角僅かに内。大大板目。錵が強い直ぐ調の刃で大板目が刃に入り刃肌となり、錵筋等複雑に働く。
腰をかなり長めに焼き落とすも熱による後天的な物に見える。

2号 寸延か短刀
幅広で少し反り、フクラ枯れ整う姿。板目。区より上に向かい次第に華やかに乱れ、団子交じりで飛び焼き頻りに掛かる。三ッ棟中広。
地刃澄んで素晴らしい出来。

3号 刀
少し長く幅もある。反り浅。大互の目交じりだが完全な涛乱部が多い。地刃少し濁る。

4号 短刀
8寸程度。重ね頃合いに少々強めの内反り。研磨の下地が抜群によく、平地棟角寄りが美しい。
よく詰む箇所と若干肌立ち気味の板目が混在。直ぐ刃だが錵付き大変よく働く刃で、帽子に錵筋が複数。鎺下で少々焼き込んでいると思う。
三ッ棟中頃合い。

5号 刀
中鋒延びごころで豪壮な造り込み。詰む肌。頭揃い気味で低めの互の目丁子。横手で焼き込んで上に互の目一つ、湾れて倒れ大きく返る。先深い。



イヤ

3号、街道を変え、最上より一格落として入札。



同然

2号は抜群の出来で、今まで手に取った同工の中で一番好きでした。
4号、最近重文の同工短刀の全身押形採拓をしましたが、作風が近似してます。帽子に線状に錵がこぼれる箇所がありますがそれも同様。手癖ですね。



BECOMING LED ZEPPELIN

夜遅くに一度しか上映していないのですが、流石に行かないと。
IMAXが凄いとの事で確かにそうなんですが、我々世代の田舎人はデカいスピーカーの音圧を感じて育っていて、イヤホン世代の人とは違う感想かもです。でも凄いですIMAX。
メンバーはみんなボンゾが大好きですね。彼の声を聴いてる皆の表情をみて泣けました。
昔はブートレグを沢山買っていたし起源となる物も大体知っているので、今回の映画の中に初めて聞いた音も映像も少なかった様に思いますが、初めて見る写真はそれなりに。
とりあえずもう一回いっとこ。