枯らし

多分15年以上前、拵入り短刀を再刃してもらった事がありました。
結果は切っ先付近の鉄が悪く、その部分は焼きが入らず。
そして反りが変わったため、刀身の三分の二程度までしか鞘に入らなくなりました。
再刃したらどんな地刃になるかを見てみたくお願いしたのですが、研ぐ時間もないのでそのまま忘れ去り・・・。
昨日久々に思い出し探すと研ぎ舟の下の箱から、拵の柄・鞘・刀身が出て来ました。
で拵えに入れてみると、柄も鞘もピッタリ入る状態に。
残留応力を自然に除去する「枯らし」を意図せず15年以上やっていたという事でしょうか。。