押形の定規を

使っていた定規があまりにみすぼらしかったので新たに作りました。

刀身に定規を触れさせず、刃文の高さを測りながら同じ高さの刃文を描くことが出来ます。
また定規を横に動かしながら位置決めして行くことで、互の目や谷の幅などを正確にコピー出来ます。



押形の定規

最近も時間を作り、押形作業は行っています。
近いところでは、大道、寿命宗吉、古金剛兵衛、国貞系大阪新刀、越中、繁慶、紀州末古刀、肥前吉房、古青江行次、古備前信光、包永、包清、左文字などを。
長年押形を描いていると刃文の調子というものに敏感になるというか、識別能力が上がるというか、見えて来る物は確実にあります。
あくまで私の場合ですが、当初は基本どんな刃文も定規などは使用せず描いていましたが、美濃物や末備前等は慣れるほどにそれが無理になり、今は定規を使用して描いています。
とはいえ流石にノギスを使うまでは行きませんで、この様な簡単な物で。

思い付きで雑に作った定規ですが、便利でそのまま長年使っています。