繁慶研磨

某コレクションの繁慶を研磨。
近年たまたま繁慶を見る機会が多く、7,8口拝見したでしょうか。
繁慶というと則重の松皮肌の様な大板目肌立つイメージを持つものですが、実際はそればかりでは無い様で、近年拝見した繁慶の多くはよく詰んだ細かい地肌でした。
今回研磨の繁慶はイメージ通りのもので、則重や正宗を彷彿させる出来。
何より砥当たりが柔らかく、鎌倉時代の刀の内曇りを引いている感覚です。
また繁慶は匂い口が沈むとされますが、刃も明るくとにかく良い刀。