No.132

天然砥石比較No.132を刃引きに使用する。

この石は頂き物ですが、あく水(洗ソーダ水)で死んでいたので使用は困難と思い使わずにいました。
地砥などの硬い砥石は殆ど水を吸わないので大丈夫ですが、刃引き等柔らかめの砥石は洗ソーダを沢山吸い込みます。
ソーダ水は乾燥すると結晶化し、吸収乾燥を繰り返すと、山で雨ざらしの砥石が凍結と融解を繰り返し風化するのと同じく巣になってダメになります。そうなると普通の刀を引くとヒケが入り研磨力も落ち・・・。
今回の刀はかなり硬い刀。硬い刀は内曇りに苦労する訳ですが、一つ良い点をあげるなら、ヒケが入り難い事。という事でしっかり試したかったNo.132を引く。
結果大変良い石。研磨力は天然砥石比較で実証済みでしたが今回の感想はそれ以上で。
硬い刀にはヒケ無しで使え、今後頻繁に手にする事になりそうです。