全身押形を描く
年末、出張で平安末期在銘太刀の全身押形を描かせて頂いた。
出先で押形を描かせて頂く機会も増え、押形道具も出来るだけコンパクトにするようになる。
出先では予想以上に光量が足りない場などもあり、照明器具の工夫が必要と感じる。
末備前の全身押形を描かせて頂いた。
そういえば、末備前の長い物の全身押形をとらせて頂いた記憶がなく、調べてみたがやはりなかった。
末備前はさすがに古刀期在銘現存数は圧倒的で研磨をさせて頂く機会も多いのだが全身押形は無し。
数が多いので全身をとろうという気持ちにならなかったり、刃文が複雑で時間や手間の関係からなど事情は色々と。
鎌倉中期山城物。
押形は難しい。途中なんども気持ちが切れかけたが、日を改める事で持ち直し、なんとか完成させる。