京都支部にも新しい会員さんが増えて来ました。
より楽しく分かりやすく刀の事を学んで頂くためにと、支部有志による会員向けの勉強会が行われる事になりました。
例会の日の午前がその勉強会、そして午後からは通常の入札鑑定会です。
今回の勉強会は15名ほどの参加がありました。プロジェクターを使った解説、実際に刀を持っての刀の取り扱い解説、火縄銃の鑑賞等。
和やかな雰囲気で、楽しい勉強会です。
入札鑑定
一号 刀
互の目、丁子、拳丁子。刃の色が国康です。
肥後守国康と入札。
二号 太刀
腰の開かない互の目。頭は平らで直調に揃う。片落ち混じり。物打上は直。帽子少し大きい。
肌立つ肌。互の目に映る。
よく見る作に比べ異風だが映りが吉井だと思う。
吉井吉則と入札。
三号 脇差
鎬造り。互の目、湾れ。砂流しが激しく、錵が散り匂い口全体にばさける。
全く分からないが、砂流しが多いので大阪の手掻か。
陸奥守包保と入札。
四号 脇差
鎬造り。鎬高い。中直刃大変冴える。喰い違い刃。焼き詰め。横手を焼く。沈むも少し大肌交じり。
大変良い脇差。 武蔵大掾の焼き詰めを見た事があるなぁ・・・。
武蔵大掾忠廣と入札。
五号 短刀
新刀短刀。少しだけ反る。大きめの互の目が少し逆がかる。表流れ肌。総体に肌立ち気味。
全く分からず。越前肌にも見える。
康継と入札。
当
当
国入り
イヤ
イヤ
ここからはダイジェストで・・・。
三号、真了→助直→康廣→丹波→国助→忠綱で当たり。
四号、真改→康継→輝廣→南紀で同然。
五号、貞則→慶隆で当たり。
一号 刀 肥後守国康
二号 太刀 吉則 永享四年六月日(重要刀剣)
三号 脇差 近江守忠綱
四号 脇差 和州手掻住包国於駿府造之
五号 短刀 山城国埋忠慶隆
四号は後で思えば一札目で南紀に入れられる出来でした。ただ全く一切思い付かずで。多分以前も出ている気がしますが、その時も同じような事になってた気がします。三号も同じ。勉強のし直しです。