樋研ぎ
昨日、今日と樋研ぎ。
最近はたまたま居合用程度の樋を研ぐ事が多かったため、入念な樋に対応出来る砥石が無くなっていた。
急遽樋研ぎ砥石を作る。
ほぼ新品の砥石を三本使用。
樋研ぎは案外軽んじられている刀を散見しますが、樋研ぎこそ良質な砥石が欲しい。(研師の樋研下地は砥石派とペーパー派がいます。)
停滞ぎみだった全日本刀匠会のブログが動き出している事をご存知ですか?!
主に川崎晶平刀匠、田中貞豊刀匠、明珍宗裕刀匠が更新されているようです。
楽しみが増えました。
鍛冶屋日記
昨日、今日と樋研ぎ。
最近はたまたま居合用程度の樋を研ぐ事が多かったため、入念な樋に対応出来る砥石が無くなっていた。
急遽樋研ぎ砥石を作る。
ほぼ新品の砥石を三本使用。
樋研ぎは案外軽んじられている刀を散見しますが、樋研ぎこそ良質な砥石が欲しい。(研師の樋研下地は砥石派とペーパー派がいます。)
停滞ぎみだった全日本刀匠会のブログが動き出している事をご存知ですか?!
主に川崎晶平刀匠、田中貞豊刀匠、明珍宗裕刀匠が更新されているようです。
楽しみが増えました。
鍛冶屋日記
今日は妻の誕生日。
初めて会ってからもう16年経ちましたか…。
いつもありがとうございますm(__)m
私ももうすぐ40ですよ…。
昔は年齢よりも最低5歳は若く見られたので、しかし仕事がらなるべく老けて見られたい気持ちも有り、パンチ(パーマ)でも当てようかなどと冗談をいったものです。
先日散髪屋さんに行った時まじまじと鏡を見ましたが、白髪も多いし、妙に太って来てるし、なんだか肌の張りも無いし…、三年程前に買ったユニクロ着てるし、冴えない男が座ってましたよ…。
いかんいかん。
妻や子供達に、来年の今日までの目標を聞きました。
「スイミングの緑帽にまで上がりたい(帽子の色でクラス分けされて居る)!」とか、「プリキュアに成りたい!」「え、でもそんなに甘い物ばっかり食べてブクブク太ったらプリキュアになられへんで。」「え、じゃぁドラえもん!」みたいな感じで今日は過ごしました。
妻は東京に行きたいそうで…。
韓流スターのファンミーティングに行ってみたいんだとさ(-。-;
研ぎをやっていますとフクレの有る刀は頻繁に見るわけですが、焼き頭に有る事が多い気がします。
もちろん鎬地や平地にも有るのですが、比較的多いと感じます。
土置きをした時、焼きの頂点に成る所。その真下にたまたまフクレに成る箇所が有り、研ぎ減った結果焼き頭にフクレが出ると言う事も有ると思いますが、平地のフクレが焼を引っ張り上げて、その結果焼き頭のフクレに成って居る物も有る様に思います。
例えば比較的整った直刃調の刀(沸え出来が多い気もする)。 上手な刀工なのに妙な節や不自然に焼きが高く成った箇所が有り、その部分にフクレが出ている物を度々見ます。
中が空洞になっていてその部分がより急冷されますので土置きを超えて焼きになってしまうのでしょうね。
乱れ刃の時もフクレ箇所が焼を引っ張り上げた様に成った物も見ますのでそう言う原理だと思います。
しかし何らかの理由で研ぎ減った結果フクレが出て初めてこの不自然な焼きはそう言う理由か!と判断出来る物で、ちょっと焼きが高いからと言ってその下にフクレが有るとは限りません。 簡単には判断してはいけませんね。
そう、全く話は変わるのですが以前見た古研ぎ身、埋鉄が十数個以上ありました。
刃はしっかりした物が入っておりますが、全体に少しだけ雑な感じのする刀です。
こういう刀、ほんとによく見かけるのですが、焼き刃の中にも普通に埋鉄が有ります。
この手の刀は何なんでしょう..。 脇指しか見た事ないかも。尺9寸~2尺くらいのもありますか。
浅い埋鉄を多数しているのですがだいたい幾つも外れた箇所が有る。
埋鉄の手法が特長的で必ず↓これです。
左が外れた痕で右は外れる前。外れる直前は三角形の埋鉄です。
詳しい技法は知りませんが、銘切りタガネの様な物でカンカン叩いて短冊状の鉄をサッと叩き込むと言う様な、非常に短時間で済む作業を行っています。
丸く彫ったりと手間の掛かる事はやっていませんので必ず短冊状の埋鉄です。
しかしかなり長い物も有り、5センチ以上になって居る物も見ます。
で、いつも完璧に色と硬さの合った、ある意味上手とも言える埋め鉄をしています。 そして焼き刃の中にも埋鉄が有る。
焼き入れの前に刀鍛冶自身、或いは埋鉄専門要員がその刀の共鉄を使って行って居るのでしょうね。
それにしても焼入れでよく外れないものです。(刃以外は焼き入れ後に行っているのか・・。しかしタガネの奥まで埋めた鉄がよく馴染んでいる場合が多いので焼き入れ前かな?だとしたらそれはそれで面白い)
で、あまり作意の上がらない脇指が江戸時代に幾ら位で売られて居たのか分かりませんが、10個も20個も埋鉄をする手間を考えても、質の悪い鉄を使ったり雑な鍛錬で済ませて作刀する方がコストダウン出来たと言う事ですよね。
結構な規模の工房で大量生産的な事をやっていたのでしょうか。
所謂「奈良刀」的な物ですかねぇ・・。
刀のある部分について、誰に聞いても大体同じ答えが帰って来る研磨方法があります。(下地)
研磨の事が書かれてあるどの書籍でも、100%その様に書かれている事です。
しかしずっと以前から、絶対におかしいと感じていました。
たまに見る大変見事な研磨は、そう言う教科書の通りにして居るとは思えない。
と言う訳で、私も教科書通りにはして居ないのですが、何故そんな事が言われる様になったのだろうか…。
特に、昔の研ぎはそんな下地はして居ない。
最近このbiglobeのウェブリブログの調子が悪かったようで、長期の集中メンテナンスが行われておりました。
その間書き込み等は不能だったのですが、閲覧はちゃんと出来て居たのでしょうか?!
不具合が多いブログですウェブリブログは。 アメブロが羨ましいなぁ・・。 しかしまた引っ越すのは大変ですのでここで行きますか。