川崎晶平刀匠
川崎晶平刀匠のブログ、「テノウチ、ムネノウチ」と、「晶平鍛刀道場」をリンクさせて頂きました。
長野県坂城町の刀職研修で川崎刀匠が刀匠講師実演をされていました。
私は研師ですが斜め後ろから、とある技を盗もうと見ておりました・・。
技とは修練が形となったもの。
あの技を見て、真似しようと思うにはもっと若くて怖いもの知らずじゃないと無理です。
私はすでに別ルートを探そうとする人になってしまっている事がわかりました。
川崎晶平刀匠のブログ、「テノウチ、ムネノウチ」と、「晶平鍛刀道場」をリンクさせて頂きました。
長野県坂城町の刀職研修で川崎刀匠が刀匠講師実演をされていました。
私は研師ですが斜め後ろから、とある技を盗もうと見ておりました・・。
技とは修練が形となったもの。
あの技を見て、真似しようと思うにはもっと若くて怖いもの知らずじゃないと無理です。
私はすでに別ルートを探そうとする人になってしまっている事がわかりました。
本日は研ぎ場にて在銘長光を拝見致しました。
大変良い御刀です。
鞘を掃った第一印象は「枯れた研ぎ」です。
地艶は少し柔らかめで薄く小さい物で上げています。
拭いはおそらく鉄肌のみ、弱く短時間で差しています。
刃取りは極薄の刃艶でかなり短時間で終えています。
研磨について色々と考えさせられる長光です。
念のためですが「枯れた」と言うのは良い意味です。
例えばニューヨークの初めて行った場末のジャズクラブで突如始まる老ジャズプレイヤーのギグの様な。
(私は近所の居酒屋くらいしか行きませんけど・・。)
こういう研ぎはかなり好きです。
しかし今やって良いものか(今の私が)、また目指すべき所なのか、考えていたらわからなくなります。
この刀だからOKなのか、この人の研ぎだからOKなのか等も(どなたの研磨か知りません。古研ぎです)。
30代で枯れた研ぎをしたいなどは間違っているか。
もしやって行くとしたらキャラの確立にかなり力を注ぎそして相当ストイックに生きないと無理でしょう。
世の中おかしくなってますが(昔からですが)、どんな大きな問題もどんな中途半端な問題も全部これ↑なんでしょうね結局。
ニュースに聞くレベルの事はそんなに美しいものは求めませんからせめて秋山小兵衛みたいにスマートにやってください。
スマートにやっちゃえばどんな悪事でもあまり突っ込まれず次ぎの話題に入れ代わるのですから。
チャンス!っとばかり二日続けて嫁さんにないしょでラーメンを食べに行きました。
京都はラーメン店激戦区と言うのは知られているのでしょうか・・?
ちょっとその知名度は分からないのですが、京都市内は本当にラーメン激戦区なんです。
特に左京区は白川通りや一乗寺周辺は超激戦区です。
定番の「横綱」、「天下一品」の総本店、京都ラーメンの代表格の「ますたに」や「新福菜館」、新星の「東龍」などなどあげて行けばきりがありません。
しかし激戦区だけに生き残りは本当に大変な様で、新規開店も多いが閉店する店もまた大変多くあります。
(いつも行列しているのは「天天有」と「高安」でしょうか。特に高安はひどく並んでます)
1、2年ほど前、左京に奈良で有名なラーメン店が出店し、チャンスを見つけて行ってみました。
しかし京都のラーメン店に慣れてしまった私には塩味が強過ぎて体が受け付けず・・。
でもあれは何かの間違いでは?と思い、少し前リベンジに行ったのですが、昼時にも関わらず店内はガラガラです。
前回は無かった「スープの濃さ薄めに出来ます」みたいな張り紙も、時すでに晩しだったようです。
地方により味の好みもさまざまですので広域展開はなかなか難しいものですね。
その失敗がずっと引っ掛かっていてラーメンに関する気持ちのバランスが崩れていましたので今回のチャンスに失敗無しの「横綱」に行きました。
定番のチェーン店ですので何事も無く、ごちそうさまでした。
しかし横綱さんも近年特に厳しいラーメン激戦振りで路線を明確にしたのか、味も少し変わったそうですし、メニューも色々と増え、チェーン店らしい方向性を感じました。 コアなファンは行かないでしょうがそれが狙いなのでしょう。
で、続けてもう一回お昼にチャンスが来ましたのでずっと以前から気になっていた「あかつき」に行ってみました。
銀閣寺の名店「ますたに」のすぐ北、 白川通り大人気店「東龍」のすぐ南向い、変な本屋で有名なガケ書房の向いです。
小さな小さなお店であまり気にした事が無かったのですが、行くと外で4人待っていました。
ん~旨いです。
またもしもチャンスを見つけたらここ、「あかつき」に行くと思います。
(減量中なのでめったに行けませんが)
京都ラーメンについて全く詳しく有りませんのであまり書くとお叱りを受けそうですのでこの辺で。
ネットで見てみましたらあまりに沢山出て来てよく分かりませんがこちらが沢山載っているみたいでした。
http://www.tcn.zaq.ne.jp/tosimune/ramenframe.htm
あぁお腹空いてきた。
おおよそ一年間をめどに、新規のお客様からの研磨ご依頼受付を休止致します。
ずっと以前からの願望なのですが、より丁寧で入念な研磨を行いたいと言う私の我がままです。
入念研磨を心掛けますと、下仕事がどんどん増えてしまいますし研磨工程自体が増えます。
弟子はおりませんのでもっとペースを落とさなければいけません。
誠に勝手で申し訳ございません。
HPの方は今まで同様少しずつ更新してまいります。
現在お預かりしております御刀は、予定通りにお納めさせて頂きます。
ペースが新たに整いましたら、新規のお客様からのご依頼受付を再開させて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
玉置城二
一号 刀
定寸ほど。 身幅広めで鋒延びる。 先反り強い。 樋。
板目や柾気などよく出て地景目立つ。 映らず。
中直刃基調で腰に小互の目などを交える。 総体に肌目に絡み働きが豊富。
表焼詰、裏くびれて少し返る。
棟の重ねは薄いですが鎬高。
孫右衛門尉清光と入札
二号 刀
定寸ほど。 少しだけ細め。 反りかなり浅い。 中鋒で少し延びごころ。
よく詰み美しい地鉄。 鎬地の棟寄りに柾気が出る。
匂い口が深く明るい涛乱刃。
姿と鋒の形状から言之進照包と入札
三号 脇指
一尺八寸ほど。 反り浅。
接近した互の目や丁子。 小沸え出来。 足がほぼ刃先まで。
長い砂流しが多く入る。
一干子忠綱と入札
四号 脇指
一尺七寸ほど。 反る。
腰に不動明王などを浅く。
匂い口深い大互の目や尖りなど複雑に。 小沸え。
古研ぎで伏さるも少し流れる肌。
裏の帽子先がたるむ。
出羽と迷うも越中へ。 越中守正俊と入札。
五号 短刀
七寸ほどか。 無反り。重ね尋常。 元幅広めでずんぐりする。
詰んで綺麗な鉄。 映る。 表裏に梵字
丁子に互の目。 乱れて少し深めに返る。
ちょっと栗原信秀を連想するずんぐりさですが、映り方も自然ですしちゃんと古い所だと思います。
長船勝光に入札。
イヤ
当
国入
然
然
一号は「大磨上無銘の重要刀剣」だそうです。
ん~、普通はそのヒントが出ればかなり範囲が狭められるはずなのですが、私の中では全く同じ可能性の数値を持った複数の選択肢が出来てしまった。
中島来の極めに先反りの物も見る様な気がしますし強めの良い地鉄ですので来国長と入札。
三号は、やっと一干子で当りが獲れた!と満足しきって居たのですがハズレてますやん。
小沸えの付いた気になる丁子も有るのですが、ちょっと初期風の雰囲気も感じますので初代河内守国助と入札。
イヤ
当
然
然
然
一号はもう当る事は無いでしょう。 青江と入札。
イヤ
当
然
然
然
一号 刀 大磨上無銘 末左
二号 刀 坂倉言之進照包
延宝九年八月日
三号 脇指 肥後守国康
四号 脇指 出羽大掾藤原国路
五号 短刀 備前国住長船祐定
天分六年二月日
末左の選択肢が出て来て無いようでは話にならんわ。
今日は午後から京都支部の例会ですが、その前に早朝から家の周りの草むしり。
本当はこまめに綺麗にしておきたいのですが、綺麗にすると近所の飼い猫ちゃん達がやって来て汚してくれます。
木酢を撒いたり灰を撒いたり色々しますが効果は有りません。
猫ちゃんが来るのが嫌で草を放っておくと伸び放題。 しかし綺麗にすると来ちゃいます。
でも私は知っていました。 草が伸び放題でもちゃんと猫ちゃんは来て居た事を。
朝から草にかかったオシッコに全身まみれながら家の周囲のお掃除。マーキングの匂いは獣臭も混じり強烈です。
ウンチも踏むがめげずに除去。
うちの子供達は家の周囲で遊べません。
なぜ自分の家の敷地内で遊ばせられないのか、かなり悲しいです。
もしもそれが出来ただけでも生活は相当変わります。
砂遊びをしたり植物植えごっこをしたり泥の池を作ったりと。 あぁ楽しそう。
人造砥石は天然砥石に比べると、品質はかなり安定しています。
原料を吟味し、一流の技術で焼き上げた砥石は素晴らしい品です。
しかし砥石メーカーさん曰く、品質には全く問題無い範囲内ですがロット単位や窯に並べる際の位置により極々微妙な硬さの違いなどが出るそうです。
研師は毎日毎日朝から晩までその砥石を使い研磨して居る訳ですから、長い年月同じ種類の砥石を使っているとその違いが分かって来るもので、極微妙なのですが色々と好みが出てきます。
先日買った砥石が絶妙に私の好みでしたので、このロットを逃すまいと少しまとめて買ってみました。
全ての石の硬さを硬度計で測ってもらいましたのでどれも私の好みの硬さだと思いますが念のため実際に錆び刀を当てて試してみます。
時々全面打ち粉によるヒケ傷で覆われた古研ぎで、状態は良くないが妙に魅力的で野趣と雅味が混在する様な研ぎを見ます。
(こういう刀に継ぎ研ぎをするのはかなり厄介で、前後に合わせて汚しをしてもなかなかしっくり来ません。)
はじめ、この独特な状態は打ち粉による長年の手入れの結果だと思っていました。
しかしどうも違う。
普通の研ぎに打ち粉を打ちそして拭う事を何時間か繰り返し、打ち粉のヒケで覆っても、その状態には成りません。
打ち粉だけでは無い事に気が付き色々と試行錯誤を始めたのが10年ほど前。
1年ほどでこれだと思える研磨法は見つけた様なのですが今一歩及ばず・・・と言う状態だったのですが、どうやらようやく辿り着けたかもしれません。
解っている人に教えてもらえば5分で終わるのでしょうが、10年かかってしまいました(笑)
しかしなにせ野趣がありますので通常は使えませんが、もしも自分が気に入る末古刀を手元に置ける様な事になったら、こういう仕上げで楽しみたいものです。(鎌倉時代の刀が合うと言うイメージは持てません。応永備前などにはこの手の研ぎで映りを見事に表現した物を見ます。)
色々な時代や国の刀を多数集める展覧会や多くの現代刀匠の作品が一堂に会する展覧会。
楽しみ方は様々ですが、研師にとって、同一刀工やまたその一門の作品が一挙に展示される特別な展示、そして現代刀匠の”個展”は格別勉強になるものなのです。
本日は田中貞豊刀匠と、兵庫県尼崎市の尼信博物館で行なわれている「日本刀展 刀工月山貞利と月山一門」(9月4日~10月3日まで)に行きました。
現代刀匠の個展では、色々な研師に研がせた作品が並ぶ事が多いものです。
作品の本質は研磨により変化する事は有りません。
しかし単純な見た目は、たとえ安定した技術を有する刀工の作品であっても研ぎ手によりある程度は変化します。
ですので研師にとって現代刀匠の個展とは同一刀工作の色々なタイプの仕上がりを勉強する貴重な機会でもあるのです。
本日の鑑賞は貞豊刀匠にあれやこれやと質問しながら刀匠の目を通さないとまず解らないセンスにも触れる事が出来、さらに充実した一日となりました。
誠に学ぶ事多しです。