道具
私の兄はとにかく色々な道具類や、その他日常のしょーもない事に妙に興味津々な人なのですが昔、「プロ用のカミソリってなんで重いか知ってる?!」っと言う話を教えてもらった事が有ります。
その昔、理容師さん達は皆、日本剃刀を使っていました(それしか無かったからですが)。
しかし日本剃刀は常に研がねばならず大変面倒な道具です。 良い砥石も必要です(刀で言う鳴滝砥石)。
そこで一気に普及したのが、プロ用の替え刃剃刀です(T字じゃありません)。
いつも床屋さんで気持ち良くおヒゲを剃ってもらうあの替え刃の剃刀の”刃”ですが、実はホテルの備品などに有るあの切れ味最悪なT字剃刀の”刃”と大した差が無い物だそうです。
では何故そんなに切れ味の差が出るのか・・・。 本体重量の違いです。
確かに、市販の替え刃T字剃刀もちょっと高い物だと本体重量が結構有ります。
プロ用の剃刀ヘッドはやけに重い物ですが、それが切れ味に大きく作用しているなんて事には全く気が付きませんでした。
その話を聞いてからしばらくの間、備品のT字剃刀に鉛を貼り付けて使っていました(^^)
しかし柄がプラスチック製なので微妙に衝撃を吸収してしまい、中途半端な切れ味でした(-_-;
子供の頃理科で習う様な事ですが、日常では意外と気が付いて居ない事も多いんでしょうねぇ。
日本刀は重い方が良いと言いたい訳では有りません。 道具のお話でした。
次回研磨記録にはこの御刀をUPさせて頂きたいと思います。