砥石を買いに

今日は急遽砥石を買いに行きました。
内曇砥と言う天然砥石なのですが、京都からしか産出されず、刀剣の研磨ではこれが無くては仕上げる事が出来ない大変重要な砥石です。
私は幸いにも京都で研ぎをしておりますので天然の砥石探しには大変良い環境だと思います。
砥石屋さんの倉庫には綺麗に積み上げられた内曇の原石。 何トンあるんでしょうか(^-^;

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この大きな原石で6,70キロ以上は有るでしょう。

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素人ではなかなかこんなに綺麗に積めないです。 やってみましたが無理でした。

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この石で一丁5~8万円くらいです。お店によっては20万以上の値が付いているかもしれません。

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こちらは刀の世界では鳴滝砥石と言われる石です。 これは地艶に使います。

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天然砥石は質について良否が極端ですので慎重に選ぶのですが、なかなか難しいものなんです。
蓮華が良いとか烏が良いとかタマゴみたいな黄色い色がとか色々言われますが、私は正直あんまり関係無いと思っています(”一応そう言う傾向に有る”程度に考えるべきでしょう)。
一度に10万20万と完全にハズレくじを引いてしまう事もしばしば・・。(天然砥石なのでこんな事が有っても砥石屋さんが悪い訳では有りません。選んだのは自分ですから)
今日の石は良いのでしょうか?! 
そのうち使ってみます。



刀美合本

刀剣美術の合本を入手しました! ばんざーい!
詳細はまだ見ていないのですが多分創刊号から昭和43年頃までです。

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一応合本じゃない通常の物で創刊号から現在の物まで全て持っていて調べ物などに大変重宝していたのですが、お貸ししたまま帰って来なくなる物がかなりの数にのぼりまことに中途半端な物になってしまっていました(-_-;
色々調べていてようやく「刀美、第○○○号に載っている」まで分かったが、その○○○号が帰ってきていない!
ってな事が何度有った事か・・・。 
何故だかやたらとちょうど無い号が重要だったりするんです(^^)
これでモヤモヤが全て解消! っと言いたい所ですが、合本の第6巻だけ無いんです。
誰か6巻だけ譲って下さい。  ・・・そんな都合の良い事は有りませんね(^-^;
 ついてるついてる!
(今、うちの流行り言葉なんです。何かの番組でどこかの社長が言ってました。悪い事などが有っても「ついてる!」と言葉に出せとの社風。 全ての事を前向きに変える言葉ですね(^^)  深いと言うか便利な言葉です)
刀美第六巻が無い事で、それ以上さらに調べようと言う努力が生まれる!ついてるついてる!(^-^;
 
本日は多数の御刀を拝見。
大変古い太刀。
完全な生ぶ茎、在銘年紀入り。
「重刀ですか?」とか「特重ですか?」と聞く事は度々ですが、「重文ですか?!」とお聞きしたのは初めてです。
茎のヤスリも鮮明。 非常に大振りで伸びやかな銘。
古い太刀の場合、たとえ区(まち)が生ぶでも茎尻が摘ままれたり(僅かな長さを切断する事)深い朽ち込みで傷んでしまって居る事が多いのですが、細く小さく指先で摘まめる程度の茎尻が朽ち込む事も無く、製作当初の状態を保ったまま存在している事に感動です。
早い時期に世に出ていれば重美や重文に指定されて居た事でしょう。
未だ全くの無鑑定です。 COOL JAPAN!