入子鞘

古い白鞘に当たりがあり、割鞘をしてもらうため長船に。
刀身を抜き鯉口の象牙を外して頂いている時、不意に入子が頭を出しました。
入子鞘の場合、鎺袋を覗くと入子を引っ張り出すための角製の器具が内臓されていたり、引っ掛けるための穴が有ったりするので直ぐ分かります。
しかし今回の鞘は、引っ掛ける穴が少々奥に空いており、私は全く気付いていませんでした。
鞘師さんは刀身を抜いた時、若干ヌルッとした様な感覚があり、入子か?と思われていたそうです。この御刀を所持されている方も入子には気づかれていませんでしたので、やはり本職とは凄いです。
入子を抜くと、墨による旧所蔵者の署名がありました(著名な人物です)。
伝来不明の古名刀だったのですが、その一部が判明しました。



釜作が気になり

釜作貞宗が気になって久々に(20年ほどぶり?)探しましたら、えらく古い刀美に載っていました。
6冊に渡っています。



釜作貞宗

いつもお世話になっている方から国立博物館のシンポジウムのレジュメを見せて頂きました。
私の周りには、古刀の原料は一般に信じられている様な物ではないとの考えをお持ちの方が多いのですが、今回見せて頂いた内容はそれをしっかり裏付ける物でした。国立博物館からこの様な発信がされた事は非常に大きな事で、刀剣界の常識をちゃんと見直さないとダメですね。

昔、釜作貞宗の事をブログに書いた事がありました。
釜作が現実味を帯びてちょっと面白いです。(貞宗銘が正真だと言いたい訳ではありません)
名研師たち | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)



同級生が

尊敬する人は?と聞かれると「上平主税」と答えます。
(思想的にというわけではありませんが、色々本当に立派な方なのです。十津川草莽記 | 吉見 良三 |本 | 通販 | Amazon
上平主税は私の田舎の中の「野尻」という地区の出身です。
そういえば・・・。高校の同級生の上平君。部活が違うので深く話した事は無かったけれど、どこ出身だったっけ?!と思い、幼馴染に聞いてみたところ、上平君は野尻出身との事。なんと。。。