匂い出来の刃を

反りの深い刀の外形をとる時、重りをびっしり並べてもどうしても紙にシワがよりがちで、失敗こそしませんが結構面倒な作業になっていました。
今日やっと上手い取り方を発見、次からはそれでいきます。

最近の全身押形の一つ。元から先まで何重にもなる長い金筋。

以前は匂い出来の丁子が苦手で描くのが嫌だったんですが、この横山祐包以来匂い出来の丁子が少し楽しくなり、逃げずに描くようになりました。

先日採拓の匂い出来の丁子刃。

働きも少なく一見簡単そうに見えますが、実は結構難しいのがこの刃文です。。

昨日からまた匂い出来の丁子刃です。
これはまた少し変えて、薄い墨であっさりと仕上げるかもです。



若草春霞

根津刀匠の個展におじゃましました。
新作刀は石の使い方によって様々な変化を見せる面白い鉄質です。
同じ刀でも研師によって全く違う結果になりますので、他の研師が研磨した新作刀ほど勉強になる物はありません。
今日も貴重な経験をさせて頂きました。
根津刀匠の個展は27日土曜まで開催です。

個展会場は素敵なギャラリーで、お漬物バイキングのお店が併設されています。
美味しい茶粥をいただきました。
茶粥茶論 月日星 | 奈良公園すぐそばのお漬物バイキングの店 (tsukihiboshi.com)




日本刀記録の系譜 -記録の歴史と記録されたモノたち-

6月3日から7月30日まで、両国の刀剣博物館にて「日本刀 記録の系譜 -記録の歴史と記録されたモノたち-」が開催されます。
刀剣博物館 (touken.or.jp)
↑展示品につきましては刀剣博物館HPのTwitter画面に展示目録がUPされています。
私が”記録”させて頂いたモノも一点展示予定です。
過去から現代までの押形レジェンドの皆さんと共に展示して頂けるなど、思ってもみなかった事で大変光栄です。
日々記録し続ける事はそれなりに辛い事もあるのですが、そんな時は温直さんの頑張りを想見し励んできました。
押形は、アクセス数も多くないこのHPに上げている程度ですが、知って下さる方が居られた事が嬉しく、モチベーションもUPです。
今後もあぐむ事も多々あるでしょうが、基本好きでやっている事ですし、続けられそうです。